ガラス製の鏡を日本に伝えたのはなんとあの偉人!
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『ガラス製の鏡』が誕生したのは14世紀の頃、イタリアのガラス職人が、ガラスを使った鏡の作り方を発明しました。しかし、とても手間のかかる作り方でしたので、大量生産が出来ませんでした。その後、19世紀になって、現在のガラスの作り方の元となる方法が開発されました。
日本では銅など金属製の鏡の時代が長く続きましたが、ガラス製の鏡が日本に伝えられたのは、室町時代の後半、16世紀の中頃です。スペインの宣教師 フランシスコ・ザビエルが日本を訪れ、九州の大名と対面した時、望遠鏡や時計などと一緒に、ヨーロッパ製の珍しい鏡を贈った・・とされています。
その後、ガラスの作り方がオランダから伝わりましたが、日本でもガラスの鏡が作られるようになったのは、18世紀から19世紀、江戸時代の後半になってからです。それまでは引き続き、銅の鏡が使われていました。
日本で初めて『ガラス製の鏡』が作られたのは18世紀後半、現在の大阪府泉佐野市です。その時、作られたのは“持ち手”が付いた小さな手鏡でした。それでもまだ『ガラス製の鏡』は、とても貴重なものだったそうです。
その後、明治時代になると、ヨーロッパから板ガラスが輸入されるようになりました。これによって、大きな鏡を作ることが出来るようになったそうです。
そして昭和になると、国産の鏡が生産されるようになったことで、現在のような鏡が作られるようになったそうです。
(2017/11/28放送分より)
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