ピーコートの特徴
ピーコートとは
『ピーコート』は厚手のウールで出来た、腰丈のコートです。
語源には2つの説
この『ピーコート』の語源ですが、オランダ語で“毛織物(ラシャ)のコート”を意味する『pij jekker(ピイ・エッケル)』から来た・・という説と、船を一定の場所に停めておくための“『錨(いかり)』の爪”『ピー(pea)』から来た・・という2つの説が有力です。
誕生のキッカケ
『ピーコート』は元々、漁師や船乗りなどが作業の時、寒さを防ぐために着ていたと言われています。
それが後に、イギリスやアメリカの海軍が軍服として、あるいは制服の上に着る“オーバーコート”として採用するようになったそうです。
ネイビーブルーなのは『海の保護色だから』
『ピーコート』の色は、ネイビーブルーが一般的ですが、これは海の色に対する保護色であるから・・という説があるそうです。
ボタンのスタイルとデザイン
左右どちらでもボタンを掛け替えることができる
『ピーコート』の特徴の1つとして、左右どちらでもボタンを掛け替えることができます。
これは元々、船の上の厳しい気象条件の中、風向きに合わせて、ボタンの掛け方を変えることで、コートの中に風が入って来るのを防ぐためだそうです。
デザインは“絡んだ状態の錨”『ファウルアンカー』
『ピーコート』のボタンも特徴的ですが、“絡んだ状態の錨”『ファウルアンカー』がデザインされています。
これは16世紀、イギリス海軍の司令官として活躍されたハワード・エフィンガムさんの印だったそうです。
まさに“海軍・海の男”としての印が『ピーコート』のボタンに刻み込まれています。
他にも、縦に切り込みを入れたポケットがありますが、これは『マフ・ポケット』といって、両サイドから手を入れて手を温めるために付けられたものです。
(2017/11/23放送分より)
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