ダッフルコート ベルギーにある町の名前のついた生地から
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ダッフルコートとは
由来はベルギーの町『ダッフル』
『ダッフルコート』とは、短めの丈で、前の部分(前見頃)が広くて、ボタンが二列、いわゆる“ダブルブレスト”になっているフード付きのコートです。
『ダッフル』とは、ベルギーにある町の名前です。
ダッフル地方で作られた厚手の生地は『ダッフル』と呼ばれていて、その生地で作られたコートなので『ダッフルコート』です。
漁師達が防寒のために着ていた
『ダッフルコート』の誕生のキッカケは、北欧の漁師達が作業の時、寒さを防ぐために着ていた・・という説が有力です。
特徴的な留め具
ボタンではなく木の棒のようなもの
『ダッフルコート』には、ボタンの代わりに木の棒のような留め具が付いています。
これを『トッグル』または『トグル』といいます。
この『トッグル』は元々、船の綱を繋ぎ留めるための『留め木』から来ているそうです。
ボタンと違って『トッグル』の場合、手袋をしたまま留めたり外したり出来るように・・と考え出されたそうです。
イギリス海軍が着用
『モンゴメリーコート』『モンティ・コート』とも言う
そんな『ダッフルコート』ですが、第二次世界大戦の時にイギリス海軍が寒さを防ぐために着ていました。
そんなイギリス軍人の1人、モンゴメリーさんが特に『ダッフルコート』を愛用したことから、『モンゴメリーコート』、または愛称の『モンティ』から『モンティ・コート』と呼ばれています。
このようにイギリスでは“軍服”だった『ダッフルコート』ですが、戦後になってからは、一般にも広く普及するようになりました。
特に学生を中心に人気が高まって、その後、アメリカにも伝わり、今では世代を問わず、男性・女性から愛されるアイテムになりました。
(2017/11/22放送分より)
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