外貨獲得のために北朝鮮が中国に売った漁業権は76億円!
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12月7日(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
そのために漁場を求め日本近くまで遠征
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
北朝鮮・漂着木造船~乗員は漁業が任務の軍人か
相次いで漂着する北朝鮮の木造船。理由は一部の排他的経済水域の中の漁業権を中国に売ったため、漁場を求めて日本近くまで来たため漂着したもの。その実態とは。
高嶋)この間初めて聞いてびっくりしたのは漁業権を北朝鮮政府が中国に売ってしまったという話ですが、経緯を教えて頂けますか。
山本)これは今に始まったことではありません。昨年にもこうした報道がありましたが、北朝鮮の国の配置位置っていうのは東側と西側に海があります。西側が中国寄りの黄海、東側が日本海という配置になります。その西側と東側の北朝鮮の排他的経済水域の中の漁業権を、主に中国に切り売りしたという話が韓国の報道とか韓国の情報機関から出ています。
高嶋)外貨獲得のためですか?
山本)北朝鮮としては水産物はもちろん欲しいのですが外貨も欲しい。外貨が必要だということで漁業権の切り売りをした。実はそれ以前にも、北朝鮮の船が獲った水産物を沖で中国の漁船に売っているのではばいかとかそういう話はあったのですが、漁業権は日本円にして去年報道のレートでいうと76億円という大変な金額で売ったということです。今の漁業権の状況がどうかというような相場は知りませんが、制裁が厳しい中で、外貨獲得のために売っているという認識は多分間違ってないのだろうと思います。
高嶋)純粋な漁民じゃなくて、軍部隊のプレートが貼ってあったということですが。
山本)軍人であることは恐らく間違い無いのでしょうけれど、ちょっとイメージが我々と違うのは、朝鮮人民軍、かつての中国軍も同じようなことをやっていましたが、軍服を着て農業・漁業に従事している人間もいることはいます。軍隊の正統な業務として農業生産活動をやっている、あるいは漁業をやっているというケースはあります。今度のはいわゆる軍人、ゲリラかコマンドかという話にもなりますが、一時的には漁業をやっている人間だという認識でいいと思います。
難破したのは近海の漁業権を中国に売ったため
高嶋)そこまで切羽詰まっているということですか、北朝鮮は?
山本)水災下にあって食料はしんどいので、海に出て魚は欲しいのですが、その手前のところで中国漁船、しかも中国漁船は日本海に流れ着いて来るような小型の船じゃありませんから。それが操業している。となると、自分たちのお腹を満たす水産物を獲るためには、日本海の真ん中にあるところまで行かないといけない。あるいは北海道の沖まで行かないといけない。そうなってくるとあの小さな船では無理がありますから、難破してしまってというところで今の状況なのでしょう。
高嶋)北朝鮮が工作員を日本に放つという意味合いは相当深いものがあるのですか?
山本)それは彼らが何を考えているかによりますけどね。ミサイルをこっちに向けるぞって言っている国なので、何をやってもおかしくはないという認識は持っておくべきだと思いますけが、ただまあ本当に武装した何とかを送り込もうとするのであれば、あんな命からがらたどり着けるかどうかわかんない船を使うのかという問題はあるでしょうね。
高嶋)そうか。それで、取り調べを拒否しているとか。それから亡命などということは出てこないですね。
山本)亡命したりすると多分国に残った家族がとんでもない目に遭いますからね。
それから、船の中にも当然政治指導員のような人間も恐らくいるはずなので、任意の事情聴取を拒み始めたということはそこらへんから「お前ら何も言うな」という指示が出ているのでしょう。本国ともう連絡が取っているとは考えにくいのですが、ともかく、政治原則を貫いて何も言うなという指示があったのではないかという気はしますね。高嶋)例年、流れ着いていたそうですけど、こういう傾向はこれからも変わらないということでしょうかね。
山本)この冬は、もっと増えるかもしれないですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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