韓国はなぜ自国の冷遇を極度に気にするのか?
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12/21(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
訪中した文在寅大統領への冷遇を各メディアが批判
6:31~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
文在寅大統領訪中における冷遇~広がる「一人飯」論争
韓国では文在寅大統領が中国訪問した際、中国政府に冷遇されたとして「一人飯」論争が広がっている。中国はなぜこのような冷遇と無礼を犯すのかと韓国メディアも報じている。
高嶋)文在寅大統領が中国訪問をした際に、非常に冷たい扱いをされたと韓国では中国への批判がでているようですが。
山本)「冷遇された」と韓国の皆さんが怒っていますね。
高嶋)共産党指導部との会食が、10回中、たった2回だけだったとか。
山本)滞在中の食事の回数が、朝食込みで10回あった。この内で、共産党要人とは、習近平氏との夕食会と、重慶の書記で政治局員の陳敏爾(チン・ビンジ)さんとの昼食会。合わせてこの2回しかなかった。韓国のメディアによると、「一人飯」論争がひろがっているとのことです。「そこまでだったのかな?」という感じはちょっとしますね。
高嶋)これは、中国側が相当意図したものなのですか?
山本)厚遇しなかったことは事実ですね。出迎えも、前の朴槿恵さんのときは筆頭次官が行っていましたが、今回は半島問題担当の次官補でした。この次官補は中国在住の朝鮮系の人なので、言葉は通じてよかった気もしますが、いずれにしても韓国というのは、なぜここまで自分たちの扱いが気になるのか。僕はそちらが面白いです。
気に入らない相手を冷遇する一方、自分がどう扱われるのかも気になって仕方が無い韓国
高嶋)国中で、マスコミをはじめとして、みんな不満の声を露わにしている。なぜですか?
山本)国民性ですかね。思い出していただきたいのは、2005年に小泉総理が訪韓したとき。当時の盧武鉉大統領が、話が合わないから、「今日の晩ご飯は軽めにして貰いましょう」みたいなことを言った。小泉さんに対して「冷や飯を食わせとけ」と言ったのです。あの国のやり方で、「客に冷や飯を食わせとけ」というのは、「客を適当にあしらっておけ」とも言うわけです。そして、逆に今度は「自分たちがどう扱われるか」が気になって仕方がない。それが今度の大騒ぎにでていると、私には映ります。
高嶋)それは確かに、どこかの国を訪問したときにどのような扱いをしてくれるのか、国民も最大関心事ですよね。安倍さんがアメリカに行ったときにどうなのかとか。気持ちは分からないでもないですが、特にそういう意識が強い?
山本)それは普通の感情でもあるのですが、来たお客に冷や飯を食わせるようなことするから、必要以上に気になる。中国にどう扱われるのか気になって仕方がない。あるいは、気に入らない客を冷遇するというのは、国は「人にランク付けをするのが大好き」な、小中華思想国のやり方ですね。
平昌オリンピックに外国の首相を招くには、北朝鮮関係の安全確保が不可欠である
高嶋)もしかしたら文在寅さんは、安倍さんに平昌オリンピックに来て欲しくて日本に来るかもしれないということですが、どうですか、それは?
山本)韓国の首脳の訪日すること自体は悪いとは思いません。
高嶋)文在寅さんはその事だけに来るのですかね?
山本)いや、そういうことはないと思いますが……日韓関係が重要だということはその通りなのですが、最初の質問に戻ると、目前に迫っている平昌オリンピックに外国の元首が行けるかどうかは、「安全が確保できる大会なのか?」が、関わってきます。そうなると、やはり気になるのは北朝鮮情勢。これは中国にしても同じ意識だと思います。だから、今度も習近平氏は「行きます」と返事はしていないと思うのです。
「大会の成否」にも関わってくるので、これは別の大きな問題だと思いますが、いずれにしても、「まず自分たちの扱いが気になるなら、人に冷や飯を食わせるのは止めなさい」ということですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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