黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、イギリス在住の料理研究家、エリオットゆかりが出演。料理研究家になった経緯について語った。
黒木)今週のゲストはイギリス在住の料理研究家、エリオットゆかりさんです。
ゆかりさんは、イギリスの大使館を通じてイギリスの食文化の魅力を日本に発信するという立場でいらっしゃいますけれども、いまはお帰りになって数日でまた戻られるのですか?
エリオット)そうです。
黒木)そういうときって、1人でいらっしゃるのですか?
エリオット)年に4~5回も帰っているのでだいたいは1人で帰ってきます。
黒木)逆に羽を伸ばすみたいな感じですか?
エリオット)こちらだと短い間にミーティングやイベントがあるのでゆっくりできないですね、今回も器のお仕事で有田まで行ったのですけど、湯布院が近かったのに行かれなかったんですよ。
黒木)いまお話に出た有田焼の器をテーブルセッティングにお使いになるのですか?
エリオット)来年から食と器のプロジェクトをやろうということになっています。行ってみないと、どういった状況で皆さんが頑張っていらっしゃるかわからないので、産地に伺って取材させていただいて、愛情を深めていきたいと思っています。
黒木)日本の食器を使ったり、イギリスの食器を使ったりということですか?
エリオット)今回は日本の器です。日本の器と私のイギリス料理でいろいろな表情を見て欲しいなというのと、イギリス在住なので、その架け橋になって海外にも紹介しようと、大きな視野で考えているところです。
黒木)日本でしていかれるのですか?
エリオット)日本と、海外にも広げていけたらいいね、ということでやっています。
黒木)もともと料理研究家になろうと思われたのは?
エリオット)自分の料理が美味しいとは思っていましたけれども、それを他の方にレシピを紹介するまでもないと思っていました。でも、イギリスに行ったときにホームシックで3歳と3ヵ月の子供を抱えていたので、外に働きに行かずにおうちでできることということでブログを始めて、イギリスの生活をお友達に対してアップしていたのですね。「こんな風に元気にやってるよ」くらいの気持ちで別にアクセスを伸ばそうとかそういうのもなくて。そのときにクリスマスシーズンで「イギリスのクリスマスはこんなものを食べるのですよ」って写真だけでアップして、レシピは載せなかったのです。そしたら「作り方を教えてください」と言ってくださった方がいて、そっちの方が反応が良かったんです(笑)。
黒木)やっぱりみんな知りたいのですね、どうやっているのだろうって。
エリオット)そう思ってくださったみたいで、そこから書籍の企画になったり、日本のいろいろな企業の方からお声がけいただいて、イベントをさせていただいたりしています。
エリオットゆかり/英国在住 料理研究家
■1968年・東京生まれ。イギリス在住。イギリス人の夫。長男・長女。
■2002年に趣味が高じて、和食&アジアン料理を中心としたケータリングビジネスを立ち上げ、ブログなどでイギリスの家庭料理を紹介。日本でも若い女性を中心に人気を集め、雑誌連載やイベント・テレビ出演などを展開。
■自宅で料理やテーブルコーディネートの教室「Yukari’s Happy Kitchen」も主宰。
■2014年には英国大使館「A Taste of Britain」の公認食のレポーターとして英国ロンドン郊外を拠点に活躍。イギリスと日本の料理の架け橋となっている。
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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳