中国人観光客が青森に殺到~そのワケとは?
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1/23 (火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
日本人も気づかない名所を訪れている
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
定番の観光地に飽きた中国人観光客が求めるもの
多くの中国人観光客が日本を訪れているが、彼らの訪れる観光地に変化が起きている。これまでは「京都~富士山~東京で買い物」というのが定番だったが、最近は「中国人の行かないところ」を求める傾向があるという。そんな中で青森に注目が集まっている。
高嶋)中国人観光客の多くが、青森県に行っているらしいですね。
富坂)北海道に飽きた人が次に目指している感じですね。
最近の傾向は、「中国人が行っていないところにどんどん行こう」となっています。隙間へと向かって行っているのです。「京都へ行って、富士山行って、東京で買い物して帰国」というような定番に飽きたのですね。
しばらくは2番目くらいに有名なランクのところに行っていたのですが、いまや日本人が行かないようなところを目指して行くという中で、青森が入ってきているのです。意外に雪景色のない中国
高嶋)青森で何を見たりするのでしょうか?
富坂)これは意外に日本人も気づいていないですが、十和田湖のきれいさとか、雪国ならではの美しい景観を楽しんでいます。中国人は雪を見るだけでも、喜びます。北京はこの季節、夜中だとマイナス20度を超えたりするのですが、気温の割には雪がきれいに降らないのです。東京よりも雪に弱くて、ちょっと降るだけで首都機能がパンクしてしまう。その意味で言うと、「きれいな雪景色」というのが、あまりありません。黒い雪が降ったりしますし。
高嶋)下北半島とか恐山とか奥入瀬渓流とか、ああいうのも好きなのでしょうか?
富坂)だと思います。日本の雰囲気があって、さらに中国人がいない場所。どんどん傾向は変わっていますが、その中で「観光地は少しぼったくられている」という話題もあります。これはヨーロッパとかでは最近顕著ですね。
多くの中国人がヨーロッパの観光地でぼったくりに遭っている
高嶋)中国人旅行者が、ヨーロッパでぼったくりに会う?
富坂)昔は逆に中国は「二重価格」で、外国人価格と中国人価格に分かれていましたけどね。それはハッキリと制度として決まっていたみたいですが、最近はフランスやイタリアに行くと、「中国人価格」というのがあって、それでも払う。面白いのは、「鳩のエサ」が20ユーロ(約2,720円)もします。
ぼったくりは悪いことですが、それくらい高くてもいいかな、と個人的には思いました。彼らは、安いとやりすぎるじゃないですか。だから、そういう意味では、「高くしてもいいかな」と。高嶋)日本の観光も主なところはみんな行ってしまって、リピーターが多いと聞きますね。そうすると、隙間をねらう。「いまは青森です」と。
富坂)眠っているところは、いまアピールチャンスですよ! 「誰も中国人が来ていない」とアピールできますからね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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