『あした』『あす』『みょうにち』の違いと使い分け
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読み方が違うのはなぜ?
『あした』『あす』『みょうにち』の違い
言葉によっては“何でこんな簡単な漢字を、ひらがなで表記するんだろう?”と思われたこと、ありませんか?
例えば『明日』は『あした』とも『あす』とも『みょうにち』とも読めます。
そういう時は、ひらがな表記の方が分かりやすいです。
『あす』は話し言葉で丁寧な言い方が『みょうにち』
参考までに『明日(あした)』という読み方ですが、本来は『朝』を表す言葉で、『夕べ(日暮れ)』に対する言葉として、使われていたそうです。
それが『夕べの次の日の朝』、つまり『翌朝』を指す意味でも使われるようになって、さらに『翌日』そのものを表す言葉になったそうです。
それに対して『明日(あす)』という読み方は“話し言葉”でその丁寧な言い方が『明日(みょうにち)』です。
同じように『昨日(きのう)』という読み方は“話し言葉”で丁寧な言い方になると、『昨日(さくじつ)』です。
『下さい』と『ください』の違いは?
続いて、『下さい』という言葉の表記です。
『下さい』もあれば、『ください』と全部ひらがなの場合もあります。
『くれ』=『下さい』、お勧め=『ください』
この違いについて『日本広報協会』では“『くれ』を丁寧な言い方で表現する場合は、漢字を使う”としています。例えば『飲み物をください』といった場合、『下』という漢字を使って『下さい』と表記します。
それに対して、『お召し上がりください』といったように、“お勧め”や“敬意”を表す尊敬語や丁寧語として使う場合はひらがなの『ください』を使うそうです。
(2018/2/28放送分より)
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