“ブーツ=女性用”というイメージをお持ちの方、いらっしゃるかも知れませんが、元々は男性の足を保護するための『安全靴』ですので、男性の方にもオススメです。
例えば『サイドゴアブーツ』。両サイドのくるぶしの辺りに、ゴムを含んだ伸縮性のある生地で出来た『ゴア(Gore)』、つまり”マチ”を施した『ショートブーツ』です。ブーツの入口部分に、ゴムのような生地が見える『ブーツ』がありますが、それがこの『サイドゴアブーツ』です。この『ゴア(Gore)』のおかげで、履いたり脱いだりが楽です。
『サイドゴアブーツ』は1830年頃、イギリス・ロンドンの靴屋さんが、即位されたばかりのヴィクトリア女王のために考えた・・・とされています。ですから元々は、女性用でした。その『サイドゴアブーツ』を、ヴィクトリア女王のご主人、アルバート公も大変気に入られて、議会など公式の場に履かれて行ったそうです。
このように『サイドゴアブーツ』は、フォーマル用でしたので、明治時代の日本でも、礼装時に使われていたそうです。
一時期、『サイドゴアブーツ』は姿を消したそうですが、1960年代にビートルズやローリング・ストーンズが『サイドゴアブーツ』を履いていたことで、再び注目されるようになりました。そして男性・女性問わず人気となって、フォーマル以外でも使われるようになりました。そのブームの中心が、イギリスのチェルシー地方だったことから、『サイドゴアブーツ』は『チェルシーブーツ』とも呼ばれています。
■杏樹の感想
私が小学生の頃、初めて買ってもらったブーツが『Kickers』のブーツで、多分『サイドゴアブーツ』だったと思います。履いたり脱いだりするのが、楽しかった記憶があります。
今ではブーツは冬の防寒のためなので、脚の見せ方など意識したことがなかったので、これからはブーツを履く時は、意識してみたいと思いました(笑)。
(2018/2/16放送分より)
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