“胸元は大きく開いても脚は見せてはいけない”という美意識から履かれた女性のブーツ

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元々『ブーツ』は狩りや戦争の時、男性の足を保護するためのいわゆる『安全靴』でした。そんな男性用の『ブーツ』を、現在のように女性の方が履くようになったのは、19世紀の終わり頃のヨーロッパだといわれています。

当時の“ヨーロッパの貴婦人”は、胸元が大きく開いたロングスカートの洋服を着ていました。当時、“胸元は大きく開いても、脚は見せてはいけない”という美意識のようなものがあったそうで、そんな貴婦人の方々が履いていたのが『ブーツ』だったそうです。

“ケガなどから足を守るため”に履いていたのが男性用の『ブーツ』だったのに対して、女性用の『ブーツ』は“男性の視線から守るため”に履いていたことになります。

そんな女性用の『ブーツ』が、日本の女性の間でも広まったのは1960年代後半だそうです。キッカケは当時、海外で起きた“ミニスカートブーム”で、それが日本にも伝わって来ました。日本の女性も“ミニスカートを履きたい!”と思いましたが、その反面、“脚をさらけ出すのはちょっと・・”という思いもあって気持ちが揺れ動いていたそうです。そんな女性心理をカバーしてくれたのが『ロングブーツ』でした。

『ロングブーツ』で脚を隠すことによって、日本の女性もミニスカートを履くことに、抵抗感がなくなったそうです。

さらに『ロングブーツ』を履くことで、脚のシルエットをより細く、キレイに見せてくれることに気づきました。こうして日本の女性の間に『ブーツ』が一気に広まったということです。

(2018/2/13放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

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