ネジの始まりには諸説ありますが、その中でも2つの説が代表的とされていて1つは『巻き貝をヒントにした』という説です。浜辺で巻き貝を見つけた原始人が、そこに棒切れを突き刺して中身を回転させて外したのが、後のネジのヒントになった・・・と言われています。

もう1つは『木に巻き付く、ツル植物をヒントにした』という説です。木の幹の部分にツルが巻き付くと、その部分は食い込むことで窪みます。逆に巻き付かない部分は、窪まずに太くなります。そしてツルが枯れて落ちると、幹の部分には螺旋状の窪みが付いた、太い幹が残ります。これを見て、ネジのヒントにした・・・とされています。

時代は流れて、16世紀前半に亡くなった偉大な芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチさんが残したノートの中に“ネジ作りの原理”がスケッチされていたそうです。ダ・ヴィンチさんの他にも、ネジのようなモノが使われた図面が当時の本に描かれてあったそうです。

さらに15世紀後半、フランスの王様、ルイ11世が使っていた木製のベッドは、金属製のネジを使って組み立てたと言われています。こうしたことから、西暦1500年頃にはネジの種類が誕生していたと考えられています。

その後、18世紀後半から始まったイギリスでの産業革命をキッカケにボルトやナットなどのネジ類の需要が、爆発的に増えていきました。それに合わせて、それまで国によってバラバラだったネジの規格を統一しよう！　という動きが起こるようになって、第二次世界大戦後には、世界的なネジの規格が出来上がったそうです。

(2018年3月27日放送分より)

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