不思議なワニの習性 石を食べる『胃石』の驚きの理由
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ワニにとって石は食べ物!?
ワニが石を飲み込む2つのワケ
ワニには“石を食べる習性”があります。
正確には“食べる”というよりも“飲み込む”です。
こうして飲み込まれた石のことを『胃石(いせき)』といいます。
『胃の中で食べ物をすり潰して、消化を助けるため』
ワニが石を飲み込む理由ですが、2つあります。
1つは『胃の中で食べ物をすり潰して、消化を助けるため』です。
鶏の内臓に『砂肝』とか『砂ずり』と呼ばれる部分がありますが、これは『砂嚢(さのう)』という消化器官です。
『砂嚢』の中には砂や小石が入っていて、歯の代わりに食べ物をすり潰す役割があります。
ワニの『胃石』も、これと同じ働きをしています。
『重りの役目』
ワニが石を飲み込む理由の、もう1つが『重りの役目』です。
水の中にいる時、肺の中の空気が浮き袋になって、体が浮いてしまわないように、バランスを取るための重りとして、石を飲み込むそうです。
恐竜の中でも、水中で暮らしていた『プレシオサウルス』など首長竜のお腹からも『胃石』が発見されているそうです。
野生のワニの場合、普段は1週間から10日間、何も食べなくても平気だそうです。
あまり動かなくなる冬ですと、ひと月食べないこともあるそうです。
静岡県の『熱川バナナワニ園』では週に1回、エサを与えているそうで、特に好きなのは鶏肉だそうです。
■杏樹の感想
私は動物とか昆虫の生態に、とても興味がありまして、これまでにも何度か取り上げていますが、今回は『ワニ』でした。
今回、ワニをテーマにしたのは、月曜日にお話しましたが、アメリカの動物公園で、凍った池からワニがお鼻を出して冬眠している写真を見たからです。ワニの生態には知らないことばかりで、個人的にはとても興味深い1週間でした(笑)。
(2018年3月23日放送分より)
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