ジュラ紀中期、頂点に君臨していたのは恐竜ではなく巨大なワニ?!
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ワニは、陸上と水中の両方で生活出来る爬虫類です。ワニの遠い祖先は、2億年以上も前の『三畳紀(さんじょうき)』と呼ばれる時代に出現したとされています。この『三畳紀』の終わりに、地球上の陸と海の生物の半分が絶滅したと言われています。そして、これをキッカケに恐竜が勢力を拡大して、その後1億3,500万年にわたって、地球を支配したとされています。
そんな中、昨年、学術の専門誌に、今から1億7,000万年前の『ジュラ紀』の中頃、頂点に君臨していたのは恐竜ではなくて、巨大なワニの仲間だった・・・という研究結果が発表されました。この巨大なワニは『ラザナ』と呼ばれていて、アフリカのマダガスカルで、化石が発見されているそうです。この『ラザナ』の体長は約7m、体重は800~1,000kgと巨大で、恐竜の『ティラノサウルス』と同じ特徴の歯を持っています。
そのため『ラザナ』は、『ティラノサウルス』に似た恐竜なのか、それとも新種のワニの仲間なのか、分からなかったそうです。それが新たに見つかった化石から、最終的に『ワニの仲間』という結論になったそうです。
但し、ワニの仲間といっても『ラザナ』は、現代のワニとは見た目も歯の形も違っているそうです。特に歯の形が、現代のワニが“円錐形”なのに対して、『ラザナ』の歯には『ティラノサウルス』のような“ノコギリ状の切り込み”があるそうです。歯の大きさも、『ティラノサウルス』といった肉食恐竜を上回っていてその大きな歯で獲物に噛みついていた・・・と思われます。
また恐竜の祖先は、ワニに似た姿をしていた・・・という説もあります。
(2018年3月20日放送分より)
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