若者に人気の銭湯の秘密は「銭湯らしくない」ところ
公開: 更新:
「草野満代夕暮れWONDER4」(4月11日放送)で、次の世代に日本文化を遺す挑戦をしている町の銭湯を紹介した。
たか―く伸びた煙突、のれんに、ペンキ絵の富士山。
あなたが銭湯と聞いて思い描くものは何ですか?
あなたが銭湯と聞いて思い描くものは何ですか?
「昔は家に帰って、家からお風呂道具を持って、足を運んだものですが、今は手ぶらでくる人も多いですよ。」
と、話すのは練馬区にある銭湯、の2代目・風間さん。昭和31年に創業、4年前にリニューアルされた久松湯の特徴は、良質な天然温泉、そして「銭湯らしくない」ところ。
それは、業界初となる「プロジェクションマッピング」の導入です!真っ白な壁に映し出されるのは「富士山」ではなく、「ゆのみち」と名付けられた光の演出。湯につかりながら眺めるそれは、一日の疲れを目からも癒す至極の時間。アートギャラリーのような空間、煙突もなく美術館のような外観は、お客さんもうっかり通り過ぎてしまうほど!
オープンする前は不安だった話す風間さんですが、今ではリニューアル前よりも3倍のお客さんが足を運ぶ久松湯。特に増えたのは若いお客さんで、中には途中下車してお湯につかるビジネスマンや、わざわざ近くに越してきた人もいるそうです。
そして何より風間さんがこだわったのは、「いいところを遺す」こと。周囲を驚かせたリニューアルに踏み切ることができたのは、息子さんが3代目に手を挙げてくれたからでした。
「若い人たちは宝ですからね、彼らがお風呂を好きになってくれたらうれしいです。」
古き良き文化と最新テクノロジー、それは、未来へ繋げるための挑戦!毎日、久松湯のお湯で汗を流すという風間さんは、今日も日本の入浴の文化を1日ずつ、次の世代に繋いでいます。
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)