メジャー初黒星 いつもの大谷ではなかった

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メジャー初黒星 いつもの大谷ではなかった

レッドソックス戦2回、ベッツに四球を与え自ら1死満塁のピンチを招いたエンゼルス・大谷翔平=17日、エンゼル・スタジアム 提供産経新聞

「草野満代夕暮れWONDER4」(4月18日放送)にベースボールコメンテーターのAKI猪瀬が登場し、日本時間の18日、レッドソックス戦に先発出場したエンゼルスの大谷翔平投手に関して解説した。この試合では、2回4安打3失点で自己最少となる2回、66球での降板。1対10でチームの連勝も7で止まり、メジャー初黒星を喫した。降板の理由は右手にできたまめの影響とされる。

開口一番「いつもの大谷投手ではなかったですね」と話したAKI猪瀬。これまで登板した2戦はともにアスレティックス戦だった大谷投手。AKI猪瀬によると「アスレティックスをわかりやすく言うと実力は日本でいうと1軍と2軍の間くらい」つまり、今日のレッドソックス戦こそが大谷投手のメジャーデビュー戦になるとみていたAKI猪瀬。メジャー30球団のうち勝率はダントツ。8割を超えている。その情報がもちろん頭に入っていたと思われる大谷投手。マウンドに上がった時からもいつもと違う雰囲気が漂っていたという。

普段マウンドにあがると、指先を口元に持っていき温める。それ以外に余計なことはせずに投球にのみ集中する。それが大谷投手のルーティンだ。ところがこの日の大谷投手は1球ごとにアンダーシャツを正したり、視線を外してみたり、キャッチャーとのサイン交換で首を振る回数が多かったというAKI猪瀬。緊張からでしょうか、と訊ねた草野満代にAKI猪瀬は次のように答えた。

「緊張プラス気負いだと思います。強いレッドソックスのプレッシャーに打ち勝とうという気持ちが所作に出たんだと思います。」

序盤から制球が乱れ、100マイル(160km/h)を多く記録した大谷投手。言わずもがな、速ければいい、と言うものではない。今日の大谷に関してAKI猪瀬は最後にこうまとめた。

「いつもの大谷投手は100マイルをこんなに出しません。体の中に余計な力が入って、力みとなって逆に強いボールがどんどん行ってしまった。その分コントロールが乱れ、頼みの綱のフォークも制球がつかず、スライダーを投げ出したが、指でボールを挟むフォークと違い、ボールを指先で切るようなスライダーはまめができやすい。(今日の降板は)少しずつ歯車が狂った結果だった」

まめが原因での降板は球団からも発表があったが、今後の登板は症状次第となる見込みだ。重篤なまめの場合は2か月投げることができないこともあるが、大谷は幸運にも二刀流。明後日のには打者としての活躍も期待できる。強者との対戦、大谷選手に熱い視線が注がれることは間違いない。

 

草野満代 夕暮れWONDER4
FM93AM1242ニッポン放送 月曜-木曜16:00-17:40

番組情報

草野満代 夕暮れWONDER4

毎週月曜〜木曜 16:00 - 18:00

番組HP

素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)

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