日本一、解説が読まれている水族館とは?
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「草野満代夕暮れWONDER4」(4月25日放送)で竹島水族館の話題を紹介した。
世界中にある水族館の2割が日本にあると言われていることをご存知ですか? そんな水族館大国、日本の中で、快進撃を続ける、小さな水族館がありました。それは、愛知県蒲郡(がまごおり)市で60年以上の歴史をもつ竹島水族館です。
目玉になる大きな生き物もいないければ、大きな水槽もなく、予算も人員も少ない町の水族館。今年の元旦に耐震工事を経てリニューアルされましたが、公式ホームページでも「ちょっと入るのをためらうかもしれませんが・・・」と紹介されるほど古い外観。入館料は大人500円、中学生以下200円と安いものの、8年程前までは入場者数は右肩下がりで閉館の危機にありました。
しょぼい、ぼろい、小さいと言われた水族館が、現在は毎年30万人以上、多い日は1日4000人が来館する人気の水族館となった秘密は・・・ある“ユニークな企画”でした。
以前は図鑑に載っているような解説を記載していた館内の展示や生き物のプレートを飼育員が手作り。ポップ形式のものや、履歴書ならぬ魚(ぎょ)歴書形式のもの、お客さんの「この魚おいしそう」の声を聞けば、試しに食べて味まで説明したものも・・・。
それらが、ツイッターやフェイスブック等でも話題になり、今では「日本一、解説が読まれている水族館」となりました!
このようなアイディアで竹島水族館を盛り立ててるのは、現在の館長・小林龍二さん37歳。でも、小林さんはただユニークなことをやっているわけではありません。普段は、裏側にいることの多い飼育員が表に出て、積極的にお客さんの話を聞き、お客さんが「また来たい」と思えるように、要望を形にする。
「来る人みんなが喜んで、幸せになるようにしたい」
と話す小林さん。ありふれた言葉かもしれませんが、言葉を裏切らない努力を積み重ねることが、小さくても、お金がなくても、人員がなくても、竹島水族館が多くの人に愛される理由なのかもしれません。
「草野満代 夕暮れWONDER4」
FM93AM1242ニッポン放送 月曜-木曜16:00-17:40
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)