働き方改革法案を再確認する2つのポイント

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5/21 FM93 AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!⑤

働き方法案~修正合意
7:44~ココだけニュース スクープUP!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

働き方改革 法案修正協議 維新の会 遠藤敬 国対委員長民党 森山裕 国対委員長

政治 働き方改革法案についての修正協議に臨む、維新の会・遠藤敬国対委員長(中央左2人目)、自民党・森山裕国対委員長(中央)ら=2018年5月11日午前、国会内 写真提供:産経新聞社

今国会の目玉法案だった「働き方改革」

自民・公明両党と日本維新の会が、働き方改革関連法案の修正で合意する見通しとなったことで、3党は今日にも修正案を国会に提出する見通し。23日に衆院厚生労働委員会で採決する構えで今国会で成立する公算が大きくなった。

飯田)思えば、この国会の冒頭には、「働き方改革国会」と総理は言っていたわけです。この目玉法案を通さないわけにはいかないという、与党のメンツもあったのでしょうか。

須田)なかなか報道されないのですが、旧民進党を中心とする野党は、この「働き方改革法案」に関して、対決法案に位置づけていたのです。国会冒頭から対決法案になっていたので、「どんな修正協議にも応じない。絶対的に反対する」と徹底抗戦の構えでした。ですので「国会審議を通じていいものになる」ということは無かったのです。与党の自公としては、どんな形で成立に持って行くのか、本当に頭を悩ませていたと思います。
その意味で、日本維新の会が野党のなかで協議に応じたことで、ようやく形を取ることができたのかなと思います。
「中身が何でも反対!」と、最初から反対を決めているような対決法案は、国会のあり方として疑問に思いますけれどね。国会の駆け引きで、法案について賛成か反対か決めるのは、入り口からして間違えていますよ。

働き方改革法案の2つのポイント~労働時間短縮の実現と同一労働・同一賃金

須田)中身としても、ポイントは2つあった。1つは、労働時間短縮をどう実現していくのか。労働時間短縮というのは、少子化対策にもなりますから。その点では、これからの労働人口減少とか、総人口の減少化を受けて、人の働き方はどうあるべきか、そういう大きな枠組みのなかで、国会で議論して欲しかったと思います。

飯田)今回は、最大で年720時間と大きな上限が付いて、「忙しいときは月100時間行ってもいいけど、その場合はヒマなときに減らしてバランスを取ってね」という話が罰則付きで入りましたね。

須田)その部分では評価してもいいと思います。
もう1つは、罰則規定があるわけではなく、方向性だけですが、同一労働・同一賃金です。正規雇用と非正規雇用の待遇を、どうフラットに持って行くのか。こうした方向性が盛り込まれたので、中身としてはいい法案ではないかと思います。決して「残業代ゼロ法案ではない!」と、ここで強調しておきたいです。

野党は反対するならばきちんと議論を

飯田)「残業代ゼロになるじゃないか!」がポイントだった裁量労働制に関しては、賛否ありますが与党側が取り下げちゃいましたからね。

須田)その辺に関してはデータが誤っていたり、ミスもあった。そこで取り下げざるを得ませんでしたが、次の国会以降できちんと議論して欲しいと思います。

飯田)「高度プロフェッショナル制度」が、「残業代ゼロというか、働かせ放題の抜け道になるじゃないか!」みたいな批判もありますが、いまのところは条件が「年収1,075万以上の人」なので、現状はほとんど対象者がいないとか。

須田)「どんどん年収条件が引き下げられていくのでは?」というのが野党の懸念ですが、ならばきちんと議論に参加して、歯止めをかけるのが野党の役割だと思います。

飯田)それを「国会が逐一監視する」とか、システム作りでいくらでもなるのに。

須田)そこの議論をやらずにただ「反対!」では、国民の方を向いて仕事しているのかな、となりますよ。

飯田)世論調査も、内閣支持率低下が止まりつつあります。その辺を冷静に見ている部分もあるのかもしれませんね。

須田)「いつまでもモリカケじゃないだろう」というのも、国民に出てきているのだと思います。

IR関連法案~カジノだけではなく、展示場も含めての整備を

飯田)もう1つ。IR(統合型リゾート)についてです。よく「カジノ法案」とも言われますが、これに関しても、ギャンブル依存症対策とかを与野党で協議して、議員立法で出すということが、進んできているようですね。

須田)IR関連法案についても、カジノ問題が大きいのは分かります。しかし、将来の日本経済を考えたときに、どうするのがベストか。別にカジノだけやりたいのではなく、それに付随してコンベンションセンターとか、国際会議場とか、そうしたものをどう設置していくのか。その費用をどう捻出するか。コスト捻出の関係にあるのがカジノだと理解して欲しいですね。

2020年、オリンピックによって展示場が不足

飯田)一方で、東京ビッグサイトのような国際展示場がオリンピックで塞がって使えなくなり、困っている展示主催者が多いと聞きます。

須田)一方的に、1年程度使えなくなるわけですからね。そこの展示場で、1年の大半の商売をやっている中小企業もいますから。

飯田)中小は、特に展示会場でお客さんを掴まえることが多いそうですしね。

須田)「偶然、オリンピックというイレギュラーなイベントがあるから」と言えるかも知れないけれど、「2020年に中小企業はどうするの?」となると、代替施設もきちんと用意されていないのを考えると、お寒い限りだなあと思いますね。

飯田)これから先、日本の技術をどうやって外に売るか考えたとき、もっと展示場を増やすとしたら、その会場を作るためにも……というロジックがありますよね。

須田)特に、東京などの首都圏エリアはいいですが、関西エリアにほとんど展示場がないんですよ。だから、カジノを欲しがっているのです。

飯田)カジノもそうだけど、展示場も含めて整備したいと。

須田)展示場作ったはいいけど、どうやってランニング・コストを出していくのか、ということでカジノの必要性が問われてくるのです。

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