500万足が4日間で売り切れた“人類初の人工繊維”のストッキング

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500万足が4日間で売り切れた“人類初の人工繊維”のストッキング

5月15日は『ストッキングの日』です。その理由ですが、1940年(昭和15年)のこの日、アメリカの化学工業『デュポン社』が『ナイロン製のストッキング』を発売したことに由来しています。

『ナイロン』は人類が最初に工業的に生産した合成繊維ですが、『ナイロン』の誕生で、繊維の世界は大きく変わりました。そんな『ナイロン』を発明したのは、アメリカの化学者ウォーレス・カロザースさんです。

元々、カロザースさんはハーバード大学の講師でしたが、1928年、31歳の時に『デュポン社』に迎えられ、そこでカロザースさんは、様々な研究に取り組みました。その結果、1935年に『ポリアミド』という“人類初の人工繊維”の合成に成功し、早速、実用化に向けた研究を進めました。

この人工繊維に付けられた名前が『ナイロン』で、1938年には『石炭と水と空気から作られた、完全な人工の繊維』として世界に紹介されました。当時、人々の憧れの繊維は『シルク』でしたが、とても高価だったそうです。そんな中、『シルク』よりも細いのに丈夫で、しかも安く作れる『ナイロン』の登場は、世界に衝撃を与えました。そして1940年5月15日、500万足の『ストッキング』が全米で売り出されましたが、わずか4日間で売り切れたそうです。

ところが『ナイロン』の発明者であるカロザースさんですが、残念なことに『ナイロンのストッキング』の発売の3年前、1937年に自らの命を絶って、41歳の短い生涯を終えられています。

(2018年5月15日放送分より)

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