粉もん(粉もの)の歴史
粉もんとは
関西弁が由来
『粉もの』ですが、今では『粉もん』という呼び方のほうが耳馴染みになっているかも知れません。
『粉もん』という呼び方は、関西弁が由来とされています。
“小麦粉”を意味する『粉』に、“人”や“物”という意味の関西弁の『もん』が付いて、『粉もん』になったと言われています。
『こねるもの(こねもの)』が『粉もん』に!?
『粉もん』という言葉が登場したのは、江戸時代の頃。
小麦や米、ソバを粉にして作った食べ物を食べる習慣が庶民にも広まりました。
当時、そうした食べ物のことを『こねるもの(こねもの)』とか『粉もの』と呼んでいましたが、それが変化して『粉もん』になった・・・と考えられています。
お好み焼きやたこ焼きは『粉もん』
改めて『粉もの(粉もん)』を辞書で調べますと、『小麦粉や米粉、そば粉などを材料にして作られる食べ物。
特に、小麦粉を主な材料とする「お好み焼き」や「たこ焼き」のことを指す』とあります。
『小麦粉』『うどん粉』『メリケン粉』の違い
すべて『小麦を挽いて粉にしたもの』
『粉もの』の主な材料である『小麦粉』ですが、その名のとおり“小麦を挽いて、粉にしたもの”です。
同じ『小麦粉』でも、日本の国産の小麦で作られたものを『うどん粉』と呼ぶことがあります。
これは江戸から明治の時代、『うどん』を作る時に使われたことからそう呼ばれるようになったそうです。
当時の『うどん粉』は、石臼で挽いて作られていて、茶色がかった色でした。
それに対して、明治後半にアメリカから輸入された小麦粉のことを『メリケン粉』と呼んでいました。
こちらは機械で精製されていて、色は真っ白です。
(2018年5月7日放送分より)
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