世界で初めてシルクで編んだストッキングを履いた女王は?

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『ストッキング』を辞書で調べると、“長い靴下。特に、婦人用の薄い長い靴下。長靴下とも言う”とあります。さらに“ヒザまで達しない丈の短いものは、『ソックス』と呼んで区別する”とあります。

そんな『ストッキング』ですが、15世紀から16世紀の頃、ヨーロッパで誕生したと考えられています。当時、貴族階級の男性が履いていた長い靴下『ホーズ』が『ストッキング』のルーツだとされています。実際、当時の絵を見ると、女性はロングドレスで脚をほとんど見せていませんが、男性はヒザから下までの白いストッキングのようなものを履いています。

当初、男性用の長い靴下『ホーズ』は、布で出来ていましたが、16世紀になると、シワにならない手編みのものが誕生しました。この時、木の枝 (stock)で出来た『編み棒』で編まれたことから『ストッキング』という名前になったそうです。

この『ストッキング』の名前が世界的に広まったのは、16世紀の終わり頃で、キッカケは当時のイギリスの女王、エリザベス1世だといわれています。

エリザベス1世は“世界で初めてシルクで編んだストッキングを履いたこと”で知られているそうです。女王に即位した次の年、新年のプレゼントとして、手編みの黒いシルクのストッキングが贈られました。

それを履かれたエリザベス1世は“シルクは肌ざわりが良くてとてもデリケートで、大好きになりました。もう二度と、布のストッキングを履く気にはなりません”と語られたそうです。

(2018年5月14日放送分より)

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