小麦と大麦が『小』『大』に分けられたおもしろい由来
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小麦と大麦の違いとは
昔は区別がなかった!?
今から約1万年前には、麦の栽培が始まっていたそうです。
当時はまだ『小麦』と『大麦』の区別がなく、豆や雑穀と混ざったままの状態で平らな石の上にのせて、石で叩いたりして砕いたものを焼いて食べていたそうです。
成分の違い
『グルテン』の有無
参考までに、『小麦』と『大麦』の違いですが、『小麦』には『グルテン』というタンパク質が、豊富に含まれています。
小麦粉に水を加えてこねると、粘りや弾力性が出て来るのはこの『グルテン』によるものです。
そのため小麦粉を使った食品、例えば『パン』はふっくらして、うどんやパスタなどの麺類は、細長い形にすることが出来ます。
それに対して『大麦』には基本、『グルテン』は含まれていません。
『小麦』に比べて吸水率に優れていて、麦ご飯や味噌、ビールの原料として使われています。
なぜ『小』と『大』?
英語には『小』『大』はつかない
この『小麦』と『大麦』という名前ですが、英語では『小麦』は『wheat』で、『大麦』は『barley』です。『Small wheat』とか『Big wheat』という言い方はしません。
それが日本語の名前になると『小』と『大』が付く理由ですが、その由来には諸説あります。
『使い道に関係する』説など
一説には『小麦』は元々、粉にして使われることが多いから“こむぎ(粉麦)”と呼ばれていた・・・とか古くから生産されていることから“こむぎ(古麦)”さらに“使い道が小さい(少ない)麦”ということで、『小麦』と呼ばれるようになった・・・と言われています。
それに対して“使い道が大きい(多い)麦”ということで、『大麦』と呼ばれるようになったそうです。
他にも『大麦』の場合、成長途中の葉っぱの大きさが『小麦』よりも大きく見えることから、『大麦』と呼ばれるようになった・・・という説もあります。
(2018年5月8日放送分より)
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