卓球選手が早いスマッシュを受けられるワケ
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5月21日放送 ゲスト:元卓球選手・ロンドン五輪銀メダリスト 平野早矢香 第1回
「卓球の鬼」と呼ばれ、2012年ロンドンオリンピックでは団体戦で日本初のメダルを獲得。日本の女子卓球界をけん引してきたレジェンド・アスリート! 現在はスポーツキャスターとして活躍。
黒木)平野さんは日本の卓球界を牽引されてきたレジェンドということで、2012年ロンドンオリンピックでは、福原愛選手、石川佳純選手と団体戦に出場して銀メダルを獲得。日本卓球界で初のメダルをもたらしました。何というか……卓球の鬼?
平野)言われてました! 現役の時は卓球にかける思いが強すぎて、どうしても表情が真剣というか怖いというか。「卓球の鬼」と呼ばれていました。
黒木)卓球は私も子供の頃にしたことありますけど、スマッシュとか打たれると、素人の球でも逃げますね(笑)。
平野)台を挟んで、相手との距離が約3メートルで打ち合っているので、スマッシュを打たれるととても速く感じるんですよね。
黒木)普通だと、逃げるか、あきらめるか…。
どうやって向き合うのですか?
平野)身体の反射神経、反応もそうですが、大切なのは、動体視力。目の反応です。あの距離で打ち合おうとすると、ほかの競技と比べても速さを感じるので、それは訓練しかないですね。
黒木)どうやって、動体視力の訓練を?
平野)特別な目のトレーニングをしている選手もいます。
でも、私の場合は練習量で。たとえば、お互いに1球を打ち合うこともありますけど、コーチの方に一方的に何発も打ち込んで貰ったり……そうした練習で、普通に飛んでくるよりもっと速い球を打って貰ったりして、訓練していきました。
黒木)力を付けるには、訓練しかないということですね。
平野早矢香/元卓球選手 ロンドン五輪・銀メダリスト
1985年、栃木県出身。33歳。
両親の影響で5歳から卓球をはじめ、高校時代に全日本卓球選手権・ジュニアで初優勝。
高校卒業後はミキハウスに入社。18歳で全日本卓球選手権・初制覇。通算5度の日本一に。
日本の女子卓球をけん引する絶対的女王として活躍する。
2008年・北京五輪に出場。個人シングルスは3回戦敗退。団体戦では4位。
2009年からは中国の卓球リーグにも参戦。
2012年・ロンドン五輪に出場。福原愛・石川佳純とともに団体戦に出場し、銀メダルを獲得。日本卓球界初のメダルをもたらした。
2014年に行われた世界選手権団体戦でも日本女子として31年ぶりの銀メダル獲得。
2016年4月に現役引退を表明。
現在はミキハウス・スポーツクラブアドバイザー、スポーツキャスター・解説者として活躍。全国各地で講演や卓球講習なども実施。
(2018年5月21日放送分より)
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