NATOに日本が事務所を設立する意味

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5/29 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!④

キーワードは「アジア安全保障会議」
7:27~教えて!ニュースキーワード:コメンテーター有本香(ジャーナリスト)

シンガポールのシャングリラホテルで6月1日から開催

中国国防相によるとと、アメリカ海軍は27日、中国が領有権を主張する南シナ海のパラセル諸島周辺で軍艦2隻を航行させ、航行の自由作戦を実施した。6月1日から3日までシンガポールで開かれるアジア安全保障会議でも南シナ海問題は大きな焦点となりそうだ。

飯田)これはシャングリラ会合とも呼ばれるもので、各国の防衛大臣、日本からも小野寺防衛大臣が何度か参加していますが、今回は30か国が参加するそうです。

有本)シンガポールのシャングリラホテルを会場にして行われるから、このような名前がついているわけです。シャングリラホテルは国際会議、首脳級の国際会議がよく行われるところで、しかもこれを主宰しているのがイギリスの英国国際戦略研究所。英国主導のアジアを中心とした安全保障の会議というようなことです。

NATOのなかに日本が事務所を設立

有本)このところ安全保障に関して日本側の動きとして私が本来ニュースでもっと大きく扱うべきだなと感じたのは、NATOのなかに日本が事務所を出すというニュースはご存じないですか?

飯田)ちらっと見たかなという程度です。

有本)これはかなり画期的なことなのです。

飯田)NATOのなかに。本部がベルギーですよね。

有本)ブリュッセル発の情報だったと思います。NATOというのはヨーロッパの安全保障の枠組みですよね、そこに日本という全くの域外の国が参加していく…実際の参加国とは扱いはもちろん違いますが、情報共有していくということです。

飯田)連絡要員として自衛隊から下士官の方が行っていましたよね。

有本)それを格上げする形なのでしょうね。NATOの国々はGDPのだいたい2%くらいの防衛費を持っています。NATOという枠組みはあっても各国、国軍というのを当然持っているわけです。ですからそのレベルに日本もある程度合わせていく。日本側もいろんな形で防衛力の強化、進化させていくという意味です。
今後は安倍総理がずっと言ってきた積極的平和主義というものも、少し形を変えていくということになるのではないでしょうか。
それから数年前から、シャングリラ会合と関連して言うのですが、イギリスの海軍と日本の海上自衛隊との連携がどんどん深まっていますよね。それからイギリスの諜報機関、あるいはイギリス系の諜報機関を持っている国々と日本側との情報共有も少しずつ進んでいる。
そういう流れを受けて、日本も法整備を合わせてやっていく。この過程を見守っていく必要があると思います。

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