ハローワークで“障害隠し”を提案された~障害者雇用水増し問題にリスナーから怒りの声

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月23日放送)ジャーナリストの鈴木哲夫が出演。障害者雇用水増し問題について、障害者であるリスナーの経験に基づく怒りの声を聴き、今回の不祥事について意見した。

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障害者リスナーが経験したハローワークでのとんでもない提案

飯田)障害者雇用問題について。千葉県八街市の64歳、シニアアルバイトをしている、ラジオネーム・ミネルバのフクロウさんから。障害者手帳の保有者で、当事者の方としてメールをいただきました。「ハローワークで障害者の求人に応募して、全部不採用だった苦い経験があります。面接まで呼んでもらえることも稀。面接に行ったときもおざなりな対応で、採用する意思がまったく感じられないこともありました。結局、障害者であることを隠して応募することをハローワークで勧められ、一般枠で応募し採用されました。しかし、健常者と同じ条件で働くことを求められて仕事が続きませんでした。そんな経歴の持ち主としては、今回の障害者水増し雇用の一件を官公庁が行っていたのは、許し難い問題だと思います」といただいています。

鈴木)仰るとおりです。行政がいちばん信頼を失ってはいけないのが、社会保障であり福祉です。ここで信頼を失ったら、成り立ちませんよ。それをやってしまった。これは大問題です。
国会が怒らなければいけない。なぜ自民党などは閉会中審査をしないのか。これは率先してやらなければダメですよ。本当にそう思います。

法改正が求められるレベルの大問題

飯田)この問題は、国政調査とかでメスを入れていかないと。どうしても自分たちで自分たちを調査するとおざなりになってしまいますよね。

鈴木)「いま厚労省の調査を待っている」と言っていますが、役所自体がもう信用できない。だから国会がやって、第三者委員会などを作って、処分も含めて徹底的にやらないとダメです。場合によっては法改正も必要かもしれない。それくらいの問題です。

飯田)与党側もモリカケ問題を追求されたくないから国会自体を開かないで、全部流してしまうような形がありますが、話し合ってそこを握ることはできないのでしょうか?

鈴木)やろうと思えばできるでしょう。その辺もしっかり僕らは見なければいけない。
そもそも日本の福祉というのは隔離型なのです。「社会のなかで一緒にやっていこう」ではなく、「福祉」となると施設を山中に作ったりする。これが日本の福祉行政の歴史です。ですが、それではダメな時代です。古くさい歴史を役所は引きずっている。「福祉というのは別物なんだ」みたいな。もっとオープンで、社会のなかで昇華していかなければいけない。その先頭に立たなければいけない役所が、こんなことをやっている。

飯田)「障害者であることを隠して~」とハローワークが勧めているのも、数字を作るためだったのか、みたいな話です。これも大問題ですよね。

鈴木)あり得ないですよね。どんな辛い思いをしているのか。

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