東京証券取引所のシステム障害~サーバー切り替えの初歩的なミス

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月10日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。昨日発生した東京証券取引所のシステム障害について解説した。

東京証券取引所で昨日、システム障害が発生

東京証券取引所は昨日、株式取引のシステムの一部に障害が発生したと発表した。サーバーが大量のデータを受信したことで、東証と証券会社を結ぶ回線に不具合が発生したということだ。今日以降の取引には影響が出ない見込みである。

飯田)大手証券会社から売買注文を受けるのですが、そのときに大量のデータ受信があって、サーバーが1個ダウンしたということだそうですが。

高橋)サーバーは4個あるのですよね。4個あるうち1個ダウンというのは、良くはないですけれど、あり得る話です。サーバーとはダウンするものだから4つ持っているのです。1個ダウンして注文できなくなったというのは、私はシステム対応の人としては良く分からないですね。切り替えれば良いだけではないですか。

飯田)セーフティネットは張られていたのにダメだった。

高橋)セーフティネットは4個あった。1個だったら、これは確かにその通りでしょうけれどね。そういうことが起こらないように4つ回線を持っていたというわけで、その内の1個がダメになることは想定内の話ですよ。

飯田)データが大量受信されたとか、送られたとか、これがおかしいと言う論調が多いのですが、問題はそこではない。

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4個あるサーバーの切り替えができなかったという初歩的なミス

高橋)そうでは無く、要するに4つのサーバーの切り替えが上手くできなかったという話です。

飯田)切り替え部分の不具合が根本的な問題。

高橋)普通、切り替えは自動的にできるのです。切り替えができないということは、4回線持っていても意味が無いということですから。

飯田)確かにそういうことになりますね。

高橋)4回線持っているということは、1個サーバーダウンしたら迂回して他を使う、それだけです。それが上手くできなかったということが問題ですよ。

飯田)そうすると、そこの原因を解明してもらわないといけませんね。

高橋)不思議で仕方がない。大手の証券会社ですが、なぜそんな切り替えができないのか。多分サーバーの切り替えですけれどね。

飯田)システムのコアになるようなところというのは、常に攻撃を受けているわけですよね。

高橋)もちろん。だから1つくらいダウンすることはあり得るわけです。

飯田)初歩の初歩のところでコケてしまったということですか?

高橋)ええ。「切り替えができないってどういうシステム?」という感じです。

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