腕時計を製造・販売する「株式会社Knot」の代表取締役社長・遠藤弘満が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」（ニッポン放送）に出演。Knot（ノット）の高級時計が安く提供できる仕組みを解説した。

黒木）今週のゲストは国産の腕時計を製造・販売する「株式会社Knot」の代表取締役社長、遠藤弘満さんです。『Knot』とはどういう意味ですか？

遠藤）「結ぶ」とか「絆」とか、そういう意味があります。

黒木）時計にはぴったりですね。遠藤さんがやっていらっしゃる『Knot』には、どんな時計があるのか、持って来ていただきました。

遠藤）こちらが時計とベルトです。

黒木）別々に販売しているのですか？

遠藤）そうです。時計本体とベルトを別々にカスタムオーダーで提供させていただいています。少し分かりづらいですが、ここに付いているピンを摘んで、ベルトに装着します。「時計本体」と「ベルト」と「金具」を自由に選んでいただくことができます。約1万2,000通り以上のカスタムオーダーが楽しめます。

黒木）1万2,000通り！　たくさんあるのですね。

遠藤）時計本体が約50種類。ベルトも約200種類あります。組み合わせで1万通り以上の組み合わせがあります。

黒木）例えば、「このグリーンにはどれがいいかな？」とやるわけですね。よし、緑で合わせてみます。

遠藤）このベルトは『姫路レザー』ですね。私どもの素材は全部国産を使っていますが、これは姫路レザーを使ったベルトです。

黒木）時計の金具がゴールドで、ベルトの金具がシルバーですけれど、どうしたらいいですか？

遠藤）4種類ありますから大丈夫です。お店ではベルトを選んだ後、最後に金具の色も選んでいただけます。私どもウォッチ・アドバイザーがその場でカスタムします。

黒木）「ウォッチ・アドバイザー」という方がいらっしゃるのですね。

遠藤）私どもは直営店があるのですが、そこの販売スタッフが「ウォッチ・アドバイザー」です。お客様に腕時計の楽しみ方をアドバイスするのです。

黒木）価格が破格です。驚きました！　例えば、私が選んだこの時計とベルトがおいくらですか？

遠藤）時計本体が1万5,000円、ベルトが4,000円です。日本製の時計とベルトがカスタムオーダーで、合計1万9,000円です。

黒木）日本製だから、時計としても高性能でしょう？

遠藤）高純度のステンレスを使っています。よく女性のお客様で金属アレルギーの方がいらっしゃいますが、痒くならずに使える高純度なステンレスを使っています。
ガラスも、高級な時計にはサファイアガラスを使っています。何で叩いても、一切傷が付かないです。数十万クラスの時計に使っている部品と同じ物を私どもは採用しています。

黒木）どうしてそんな高級時計がこんなに安く入手できるのですか？

遠藤）私どもはSPAというビジネスの仕組みを使っています。簡単に言うと、生産から販売まで、全部社内で一気通貫で行っています。
従来の時計屋の場合、時計メーカーがいて、海外の工場メーカーがあり、そこに依頼して作ってもらい、メーカーが仕入れる。そして、流通に乗せて、電気屋や時計屋に商品を卸売りして売っていただく。その間にいろいろな会社が絡むため、10%、20%と利益が落ちて来ます。そういうものが重なると、価格が高くなってしまうのです。
主に国内の東北の方や、長野県の工場がメインですが、私どもの本社は東京の吉祥寺にあります。そこにも自社工場がありますから、そこで組立まですべて行って、お客様に提供するのです。

遠藤弘満／株式会社Knot代表取締役社長

■1974年･東京都生まれ。
■通信販売会社のバイヤーを経て輸入商社を設立。
北欧の時計ブランド「スカーゲン」の総代理店になるも「スカーゲン」が買収され、代理権を失うが、2014年に「株式会社Knot（ノット）」を設立。

■ノット製品の価格帯は腕時計本体で1万～2万円が中心。ベルトは5000円前後。
心臓部にあたるムーブメントは日本の大手腕時計メーカーの系列企業による日本製。
本体とベルトを自由に組み合わせ、自分好みにカスタムできるのが特徴。
■デザインから製造、販売までを一貫して手掛けるSPA（製造小売り）方式のため、大手と同様の製品をより安く売ることが可能に。（＊日本製腕時計が1～2万円程度で）
■また素材選びにも徹底的にこだわり、日本のものづくりの力を結集。
素材も組み合わせを楽しめるファッション性が高く評価されている。
■ネットでの購入が可能なのはもちろん、実店舗となるギャラリーショップも国内外で10店舗以上展開。
■創業4年目（平成29年11月期）の売上高は21億円に到達。

ENEOSプレゼンツ　あさナビ
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