ハロウィーン!「コスプレVS中年サラリーマン」IN渋谷
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ニッポン放送報道部遠藤竜也記者が、10月31日のハロウィーンの渋谷駅周辺の模様をレポートする。
今やその経済効果1300億円、ハロウィーンはクリスマスに次ぐビッグイベントになりました。10月31日の当日は、渋谷駅からスクランブル交差点、センター街にかけて数万人が集まり、数百人の警察官が投入され恒例のDJポリスも出動しました。
その現場にいたイメージとしては、サッカーワールドカップで日本が勝った後、騒いでいたサムライブルーのユニフォームを着た人たちが、そのまんまハロウィーンのコスプレに着替えた感じがしました。
私も午後8時から10時と最も混雑している時間帯にいましたが、もう完全に通勤時の満員電車状態、渋谷のセンター街からスクランブル交差点を渡って渋谷の駅にたどりつくまで、およそ500m歩くのに40分もかかってしまいました。
コスプレを楽しんでいる人を観察してみると、ほとんどが10代、20代の若い人たち、比率は女性が5割、男性4割、外国人の方が1割という感じでした。
私のような40代のスーツ姿の中年サラリーマンにとっては、もはや近づけないし、近づかない。私があの場所にいたのはとても違和感があり、はっきり言って浮きました。
それを証拠に押し合いへし合いしている際、10代と思われる女の子達から「なんでコスプレしてないやつがいるんだよ・・・」「スマホで撮影してる痴漢じゃね?」といったひそひそ声が聴こえてきました。
予想されたこととはいえ現場にいて正直ヘコみましたが、「これはサラリーマン・スーツというコスプレなのだ」と気持ちを奮い立たせて取材しました。
ちなみにコスプレで一番多いのはナース服に赤い血のり、顔にはフランケンシュタインのような傷を縫い合わせたものやゾンビのようなメイクがとても多く見られました。
あとはピッチピチのセクシーな女性警察官の格好の方も多かったです。あーこれは押し合いへし合いになった時に痴漢にあってしまうかもなーと心配になりました。
男性はなんでもありですね、すぐ近くに東急ハンズなどがあるので、昔、8時だよ全員集合で志村けんさんが着てた股間に白鳥がついてるやつとか、くまのプーさんとか、スパイダーマンとか。そんななか一番目立っていたのが恐竜の着ぐるみを来た男性で、テレビ局のカメラマンやユーチューバーが殺到していました。
今回のハロウィーンはトラックが横転させられたり、痴漢や器物損壊、業務妨害で逮捕者もでるなど、商店街や地元住民にとっては年々迷惑なイベントになりつつあります。
再来年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、国内外から「渋谷=怖い」というイメージを持たれる前に、開催場所をさらに限定するなど根本的な見直しが必要となりそうです。