【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京都と横浜市に挟まれ、人口150万人あまりを擁する細長い形の街・川崎市。
この川崎市を束ねながら、東京の多摩地域を結ぶのがJR南武線です。
途中、武蔵小杉、武蔵溝ノ口、登戸、稲田堤などで、私鉄各線とも接続。
そんな南武線には昨年(2017年)までに、新型のE233系電車(8000番台)が投入され、川崎市民の通勤・通学の足がより快適になりました。
そんな南武線の始発駅・川崎駅周辺は、例年、ハロウィンイベントで盛り上がっていますが、川崎市内の駅をはじめ、各所に多くの売店を構える横浜駅弁「崎陽軒」が、今年も「ハロウィン限定 黒炒飯弁当」(930円)を登場させました。
元々、崎陽軒には「炒飯弁当」という駅弁がありますが、「黒炒飯弁当」では、メインの炒飯が中国のたまり醤油を使った香ばしい「黒炒飯」となってハロウィンの夜を演出。
また、鶏唐揚げもオレンジ色の「鶏のチリソース」に“変身(仮装?)”しています。
【お品書き】
・黒炒飯 グリンピース
・昔ながらのシウマイ 3個
・鶏のチリソース 2個
・塩やきそば
・かぼちゃの素揚げ
・紫キャベツと紫タマネギのピクルス
・筍煮
昨年、初登場した「黒炒飯弁当」は、崎陽軒自慢の筍煮がかぼちゃに“化けて”いましたが、今年はかぼちゃが素揚げになり、筍煮もしっかりいただくことが出来るようになりました。
赤いおかずは紅生姜ではなく、紫キャベツと紫タマネギのピクルスでちょっとサプライズ。
ハロウィンをキーワードに随所に遊び心を入れながら、「昔ながらのシウマイ」も3個入って “崎陽軒のハロウィン”に仕上げている“ブレの無さ”が、望月も大好きなポイントです。
「ハロウィン限定 黒炒飯弁当」は10月31日まで、神奈川・東京を中心に「崎陽軒」のおよそ150のお店で販売中。
南武線のE233系電車でいただくのはちょっと無理ですが、東海道本線のE233系電車なら、グリーン車や空いている時間帯のボックスシートで駅弁もバッチリ。
期間限定の香ばしい風味とコクの黒炒飯をいただきながら、駅弁でプチ・ハロウィン気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/