ボジョレー解禁は11月15日! 秋は、ワインがおいしい季節です。

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第510回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

秋はワインがおいしい季節。夏場はキリッとした軽い口当たりのものが好まれますが、これから寒くなって来ると、熟成した飲み口のワインを好む方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ワインにまつわる映画を特集。フレッシュな口当たりを思わせるもの、芳醇な香りがするもの、3作品をセレクトしました。


美味しいワインと素敵なワイン映画のマリアージュ

※写真はAmazonから

まずは、言わずと知れたワイン映画の名作、『サイドウェイ』(2004年)。離婚のショックから立ち直れていない小説家志望の国語教師マイルスと、結婚を1週間後に控えた悪友で落ち目の俳優ジャックが、連れ立ってカリフォルニアのワイナリーへと出かけるロードムービー。

本作で登場するワインは、もちろんカリフォルニアワイン。アメリカで生産されているワインの多くはこの地で造られており、軽やかで飲みやすいのが特徴。中年男2人がワイナリー巡りを通して感じ取る人生の悲哀や希望をユーモアたっぷりに描き出すと同時に、彼らの人間としての成熟への過程をワイン作りの行程に喩えて紡がれた秀作です。


日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して醸造された、日本ワイン。かつては「甘すぎる」とか「外国産に比べると味が…」というイメージがつきまといましたが、ここ数年で飛躍的に変化を遂げ、最近では国際的にも人気が高まってきています。

そんな日本ワイン躍進のきっかけとなった人物が、浅井宇介氏。“現代日本ワインの父”と称される彼は、日本のワイン界にとって大きな転機となった1本「桔梗ヶ原メルロー」の生みの親。ワインに携わる酒類業界関係者にいまでも根強いファンが多く、酒文化・飲酒文化の論考において多大な足跡を残した人物です。

浅井氏の思想を受け継ぎ、ワイン造りに奮闘する若者たちの姿を描いた映画が『ウスケボーイズ』。日本ワインの常識を覆した革命児たちの物語は、この秋に嗜む日本ワインをより味わい深くしてくれることでしょう。


ワインと言えば、ボジョレー・ヌーボーの解禁が間近に迫っていますね。今年の解禁日は11月15日。ボジョレー・ヌーボーとは、フランス・ブルゴーニュ地方の南に位置するボジョレー地区で作られた新酒ワインのこと。日本でも全国各地で様々なボジョレーイベントが開催され、最近では“ボジョパ”と呼ばれるパーティーも話題となっています。

そんなワインで盛り上がるこの時期、ブルゴーニュ地方のワイン農家を舞台に、3兄弟の生き様を描いたヒューマンドラマ『おかえり、ブルゴーニュへ』がいよいよ公開となります。


メガホンを取ったのは、フランスの人気映画監督、セドリック・クラピッシュ。本作はクラピッシュ監督にとって4年ぶりの映画となります。離婚問題を抱えた長男ジャン、醸造家としての生き方に悩む長女ジュリエット、別の醸造家の婿養子となった次男ジェレミー。久しぶりの再会を果たすも、父の死をきっかけに、自分たちのワイン作りを目指すことに。

ワインのように熟成を重ねていく人々の愛情、子どもの頃の甘酸っぱい記憶が、ブルゴーニュの美しい四季とともにスクリーンいっぱいに映し出される感動作です。

<作品情報>
サイドウェイ
DVD&Blu-ray、配信リリース
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン、サンドラ・オー ほか

ウスケボーイズ
絶賛上映中
監督:柿崎ゆうじ
原作:河合香織(「ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち」小学館刊)
出演:渡辺大、出合正幸、内野謙太、竹島由夏、金子昇、寿大聡、須田邦裕、上野なつひ、升毅、萩尾みどり、清水章吾、岩本多代、柴俊夫、田島令子、小田島渚、大鶴義丹、柳憂怜、伊吹剛、和泉元彌、伊藤つかさ、安達祐実、橋爪功 ほか
©河合香織・小学館 ©2018 Kart Entertainment Co., Ltd.
公式サイト http://usukeboys.jp/

おかえり、ブルゴーニュへ
2018年11月17日からヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
監督:セドリック・クラピッシュ
脚本:セドリック・クラピッシュ、サンティアゴ・アミゴレーナ
出演:ピオ・マルマイ、アナ・ジラルド、フランソワ・シビル、ジャン=マルク・ルロ、マリア・バルベルデ ほか
©2016 - CE QUI ME MEUT - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA
公式サイト http://burgundy-movie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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