世界初! 歯科医療の現場に迫る!!
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第569回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、2月15日に公開されたばかりの『笑顔の向こうに』を掘り起こします。
高杉真宙が歯科技工士役に初挑戦!
近年、日本では予防医学に対する注目が集まっています。メディアでも、健康で元気な理想の自分でいられるよう、日々の生活のなかで実践できる健康管理法や疾病予防についての情報が紹介されていますが、そんななか、日本の子どもたちの間で減少しているものがあることをご存知でしょうか。
それは、むし歯。厚生労働省の調査によると、むし歯(治療済みの歯を含む)を持つ子どもの割合が、1980年代と比べて格段に減少。最近では歯科へ行く目的はむし歯治療だけではなく、予防のために通う人も増えているのが現状です。
その一方で、高齢者や有病者に対する歯科医療や歯周疾患の予防・対策などのニーズが増加しています。ときに高齢者に対する歯科治療は、口腔内に限らず全身の健康状態にも大きく関わるため、現場に従事する人々も高い専門性が問われることとなります。
平成元年からは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020(ハチマルニイマル)運動が推進されており、残っている歯の本数が多いほど寿命も長くなるという調査結果も報告されています。
健康長寿社会を目指すために重要な歯の健康を守る歯科医療にフォーカスしたのが、『笑顔の向こうに』。日本歯科医師会の全面協力のもと、歯科医療の現場をテーマに若者たちの成長を描いた青春映画。歯科医療の現場がしっかりと描かれるのは、邦画洋画含めて本作が世界初となります。
洗練された美しい歯を作ることで評判の容姿端麗な“王子”こと歯科技工士の大地、幼なじみの新人歯科衛生士・真夏たちの日常を通じて、現代の歯科医療現場の実情に迫ります。
大地役を演じた高杉真宙は、入れ歯や差し歯を作る歯科技工士という職業があることを、この映画の出演オファーを受けて初めて知ったとか。
行ったことはあっても、意外と知られていない“歯医者さんの世界”。そこでは、あなたの“笑顔”を支える人々が日々、奮闘しているのです。
笑顔の向こうに
2019年2月15日から全国ロードショー
監督:榎本二郎
原案・製作総指揮:瀬古口精良
監修:8020運動30周年記念事業映画製作チーム
出演:高杉真宙、安田聖愛、辻本祐樹、西方凌、濱田英里、ayanonono 、木村祐一、池田鉄洋、佐藤藍子、聡太郎、阿部祐二、善知鳥いお、中村昌也、阿部桃子、大出俊、熊切あさ美、藤田朋子、丹古母鬼馬二、児島美ゆき ・大平サブロー ・ 中山秀征(特別出演)・秋吉久美子、松原智恵子
主題歌:HANDSIGN「ふたりのサイン」(ユニバーサルミュージック)
劇中歌:森口博子「I wish ~君がいるこの街で~」(キングレコード)
©公益社団法人日本歯科医師会
公式サイト https://egao-mukou.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/