ロシアの爆撃機が領空侵犯~デモンストレーションのようなもの

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月21日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。ロシアの爆撃機が領空侵犯したニュースについて解説した。

ロシアの爆撃機が沖縄と八丈島付近で領空侵犯

防衛省統合幕僚監部は6月20日、ロシアの爆撃機が沖縄県南大東島と東京都八丈島付近で領空侵犯したと発表した。ロシア機による領空侵犯は2015年の9月以来で、今回の領空侵犯については航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。外務省は遺憾だとして、ロシア側に厳重に抗議している。

飯田)TU95爆撃機というものが飛んで来たということです。ロシア国防相側は、他国との境界を侵犯していないと主張しています。

宮家)普通はそう言うのです。けれども、領空侵犯したのでしょう。彼らが爆撃機を日本の周辺に飛ばすのは、昔からやっていることです。デモンストレーションでやっているのですから、領空侵犯ギリギリに飛ばないと意味がないのです。「俺たちはこんなことができるのだぞ」と飛んで来て、領空から離れたところだったら、ただ飛んでいるだけになってしまいます。だから、ギリギリを攻めて来るのですよ。
いまの段階でプーチン大統領なり、政府のハイレベルから「やってしまえ」という指示が出たとは思えないので、軍がいつものとおり日本の領空ギリギリに飛んで、今回は領空侵犯をやってしまったということでしょう。

飯田)ちょっと入っちゃった。

宮家)「ちょっと入っちゃったかもしれないな」ということだと思います。

飯田)こちらもメールをいただいています。“やすゆき”さん、46歳自営業の横浜港北区の方です。「冷戦時代から続く東京急行と呼ばれたもの。那覇や百里から、自衛隊機が何分でやって来るかというものではないでしょうか。近年は防空識別圏止まりであったと思うのですが、領空侵犯というところが気になるのですよね」と。「いつでも攻め込めるぞ」という脅しなのでしょうか?

宮家)そうでしょうね。だからこちらもスクランブルをやって、「いつでも対応するぞ」と言う姿勢を示しているのです。いい意味で、軍事的なご挨拶みたいなものですよ。

飯田)冷戦時代は、こういうことがたくさんあった。

宮家)彼らも僕らをテストしているし、僕らもテストを兼ねて彼らに対してメッセージを送るわけですから、何年かなかったことが久しぶりにあったということです。変わっていないなと冷静に対応すればいいのではないでしょうか。

飯田)同じようなタイミングでプーチン大統領は、日本に対して平和条約を締結したいのだとコメントに出していましたが、動く前はこうなるのかとも思ってしまいますが。

宮家)平和条約を結びたいのは彼らもそうかもしれませんが、日本とは全然条件が違うのです。ロシア側も態度が変わっているようには見えないし、過剰反応しないで、彼らがルーティンでやっていることが、久しぶりに起きたけれど、その方針自体は変わらないのです。変わっているのであれば、それは注目しなければいけないと思いますが・・。いまの段階では、動きはないのではないでしょうか。

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