G7の最大のポイントは「アメリカ対EU」の攻防

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月26日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。フランスで開かれているG7について解説した。

討議を前に写真撮影に応じる各国首脳。(右端から時計回りに)安倍首相、トランプ米大統領、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相、カナダのトルドー首相、ジョンソン英首相、EUのトゥスク大統領、イタリアのコンテ首相=2019年8月25日、フランス南西部ビアリッツ(代表撮影・共同) 写真提供:共同通信社

G7~イラン核問題と世界経済への対応で一致

フランスの保養地ビアリッツで開かれている主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)は初日の24日、イランの核兵器保有を認めない方針で一致した。2日目の25日は、対立が激しい自由貿易を巡る討議が行われ、26日で3日間の日程を終了する。

飯田)ロシアの復帰についても議論されたということですが、こちらは具体的な内容は公表されておりません。イラン、世界経済、ロシアとさまざまな議題があります。

須田)今回のG7の最大のポイントは、アメリカ対EUという構図。これが露わになるのか、それとも一枚岩を演出することはできるのかというところだと思います。なかでもフランスとアメリカです。この両者でデジタル課税問題にどう決着をつけるのか。この問題はアメリカ企業を狙い撃ちするということで、アメリカでは強い批判、不満がありました。この問題に注目していたのですけれども、マクロン大統領とトランプ大統領の昼食会も、何とか平穏無事に終わったようです。

飯田)マクロンさんのなかでは環境問題も一生懸命やりたい方ではありますが、その辺はそこそこにしておく形で落ち着いているのですかね。

須田)なぜそうなったのかと言うと、私はイギリス問題だと思います。ブレグジット。

飯田)EU離脱。

ロンドンで共同記者会見に臨むトランプ米大統領(左)とメイ英首相(イギリス・ロンドン)=2019年6月4日 写真提供:時事通信

イギリスとのFTA交渉に前のめりで動くアメリカ

須田)アメリカとイギリスは水面下で、米英のFTA交渉にもう入っているのではないかと思います。いずれにしてもブレグジットになると、WTOのルールに基づいて関税等々が設定される。ですから合意なき離脱になったからといって、大混乱が起こるわけではないのです。とは言っても、WTOルールではなかなか自由貿易体制にはなって行きませんから、どういう形でイギリスとの間に新たな貿易協定を結ぶのかが注目です。アメリカは当初から前のめりで、積極的にイギリスとのFTA交渉に動く。当然、ドイツ、フランスも動きたいのですが、まだ離脱が決定しているわけではありませんので、この問題で動くわけには行かない。アメリカが前のめりで動いたということが1つの大きなポイントです。

パリで握手を交わすフランスのマクロン大統領(左)と英国のジョンソン首相(ゲッティ=共同)=2019年8月22日 写真提供:共同通信社

イギリスとどう連携するかが各国の今後のポイントに

飯田)ドイツも、経済は中国問題もあって低迷している。4~6月の数字はマイナスに落ち込んだということも出ています。そういうところもあると、なかなか強い姿勢に出て打ち壊すということはできない。日本はTPPにイギリスが入るという話もちらほら出ていますよね。

須田)そういった点で言うと、これからイギリスとどう連携するのかが、各国とも大きなポイントになると思います。一説には、ロンドンシティがヨーロッパの金融センターから離脱するのではないかという指摘も、ないわけではないです。ただ、金融センターというものはさまざまなインフラであるとか、弁護士会計事務所が手厚くあるという基礎環境が大きく作用しますので、フランクフルトが取って代わる、他の都市がすぐさまロンドンに代わるという状況にはない。金融センターは相変わらずロンドンに残るのだろうと思います。

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