イギリスの強硬なEU離脱が与える日本経済への悪影響

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月24日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。イギリス保守党の党首選挙で23日、ボリス・ジョンソン氏が選ばれたニュースについて解説した。

ボリス・ジョンソン-Wikipediaより

メイ首相の後任にボリス・ジョンソン氏

イギリス与党、保守党の党首選挙が23日行われ、辞任するメイ首相の後任にEU離脱強硬派のボリス・ジョンソン氏が選ばれた。ボリス・ジョンソン氏は勝利演説で10月31日に離脱を実現すると改めて強調、合意なき離脱も排除しない姿勢を示している。

飯田)きょう(24日)、日本経済新聞が一面で伝えておりましたが、もともと強硬な離脱派、元ロンドン市長でもあり新聞記者もやっていたとプロフィールも詳しくあります。この先どうなって行くのでしょうか。

高橋)外相のときにハードなブレグジットを主張して、メイ首相と意見が合わなくて辞任しましたから、やるのでしょうね。政治では強みになるかもしれませんが、経済で考えるとハードなブレグジットは苦しいと思います。

飯田)いろいろな試算が出ていて、ハードなブレグジットをすると1割ほどGDPが落ちると。

高橋)普通はそうなのですよ。ハードなブレグジットとそうではないものの差は、経過措置がどのくらいあるかだけです。経過措置がなくて、いきなり明日から新しい制度になるとなれば、混乱するに決まっています。それでもやりたいと言うのですから、政治はよく分かりません。

飯田)EUのなかに入っていて移動の自由の部分、特に人の自由を容認し過ぎたために移民がたくさん入って来て、中間層より下のイギリス人、白人の人たちの生活が困窮してしまったということがあります。

高橋)移民と困窮がどう関係あるか知りませんが、普通であれば移民政策のなかで考えればいいというものが通常の答えです。それで離脱するということは、経済関係の人から見ると違和感しかありません。

飯田)EUの方もしばりはきつく、移民の制限などを国家としてどこまでできるのか、EUの決まりのなかだと守らなければいけません。

高橋)EUは官僚組織でそこが不自由なのは分かりますが、だからと言って離脱まで行くのかという感じはします。

飯田)平時であれば少しずつ取り戻して行けばいいと思うのですが、それだけ切羽詰まっていたということですか?

高橋)イギリス国内は2分されているでしょう。だから微妙です。民主主義で、ほんの少しでも多数であればそこに従うということだと、このような話は振れが大きい。政治的にはこういうことなのでしょうけれど、これでいいのかと素朴に思います。

英国の閣議後に記者会見するメイ首相=2019年4月2日、ロンドン(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

イギリスの強硬なEU離脱によって影響される世界経済

飯田)イギリス、ロンドンは世界の金融の中心と言われていますが、GDPの1割が減るとなると、世界経済への影響は。

高橋)EUも世界経済に対してよくないですよ。10月以降、日本は消費増税ですが、こういうものが火種であることには違いないです。

飯田)そのときに日本は消費増税すると。

高橋)それが政治です。経済政策としてはわからないのですが、安倍総理は対策すると言っています。増税しなければ簡単だと思うのですが、そうではないのですよね。

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