ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月25日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。来日中のローマ教皇について解説した。
ローマ教皇が長崎・広島で核廃絶を訴え、呼び掛ける
来日中のローマ教皇が長崎と広島を訪れ、長崎の爆心地公園で、「核兵器や他の大量破壊兵器の保有は、平和と安定という望みを叶える解答にはならない」と述べた。また広島では、「戦争のために原子力を使用することは、犯罪以外の何ものでもない」と訴えた。
飯田)教皇による核廃絶への言及は以前からありました。
須田)使用だけではなく、抑止力としての核兵器も犯罪だと、抑止力についても否定したということが大きな意味合いを持ちます。キリスト教の国々にとって、大きなメッセージになるのではないでしょうか。それに対して、抑止力まで否定されてしまうということが、現実の政治と宗教とのせめぎ合いになるのではないかと思います。
飯田)一方で、中国の北京政府とは関係改善を図っているのですよね。
須田)今回、ローマ教皇が環境問題について言及するのではないかという見方もありました。温室効果ガスの問題です。これについては来月(12月)、スペインで中国が主導権を握るCOP25が開かれます。その前段として、ローマ教皇からのメッセージが注目されるのだと思います。
飯田)そこは連携してしまいますか?
須田)はい。今回はそういうメッセージは送りませんでしたが、現在のローマ教皇は環境問題について造詣が深く、積極的な発想を持っています。
飯田)なるほど。中国が全体の3分の1の温室効果ガスを出していることに、きちんと言及していただければいいのですけれど。
須田)世界最大の排出国ですからね。
飯田)環境を専門にする人は、中国に関してはなぜか何も言わないのですね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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