ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月10日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。韓国大統領府が明かした、文在寅大統領がローマ法王に北朝鮮への訪問を要請するというニュースについて解説した。
ローマ法王の北朝鮮訪問を金正恩氏が歓迎すると対応
韓国大統領府は昨日、北朝鮮の金正恩委員長がローマカトリック教会フランシスコ法王の平壌への訪問を歓迎する考えを示していたと明かした。文在寅大統領は13日からのヨーロッパ歴訪で、ローマ法王に北朝鮮への訪問を要請する予定だ。
飯田)韓国側が提案し、金正恩委員長は歓迎すると答えた、そしてフランシスコ法王に訪問を要請するということですが。
高橋)本当ですか、という感じですけれどね。そもそも北朝鮮は宗教が基本的に自由ではなく、特にカトリックに対しては弾圧というレベルの話です。それがどうしてそういう話になるのでしょうか。もちろん金正恩さんも知っていますよね。北朝鮮でカトリックが弾圧されているということは、国連などでもやっている話です。韓国は別で、割合はけっこう多く、カトリックは1割弱だったと思います。以前もローマ法王が韓国に行ったこともあるくらいです。
でも北朝鮮は違います。金正恩さんが歓迎すると言ったって、自分で弾圧しているところの親分をどうやって歓迎するのですか。難しいですよ、これは本当の話かと疑問を持ってしまいます。正直なところ、文在寅さんが吹っ掛けて、韓国に来て欲しいから言っている話ではないかと思いました。
飯田)カトリックが国民の1割と、多いから。
高橋)イメージ的にも良いし、それで言ったのかなと。バチカンと北朝鮮も国交はないはずですし、もともと朝鮮半島のカトリックは北朝鮮にはいません。韓国が全部管轄していることになっているはずです。
飯田)確か、韓国の支局が。
高橋)そういう位置づけです。「そんなもの、金正恩氏が認めるのか?」というレベルでしょう。これは政治的な話で、文在寅さんが得意のスタンドプレイをした結果ではないかと思います。
文在寅大統領が韓国にローマ法王を呼びたいということか
飯田)ローマ法王の権威であったり、そういうことは金正恩さん自身もスイス留学の経験があるから、分からないことは無いですよね。
高橋)分からないはずないですし、ローマ法王が行ったときに必ずカトリックの人が歓迎しますが、歓迎と言っても、北朝鮮にいないではないですか。誰が歓迎するのか、という話になるでしょう。
飯田)ただただ「平和の使者だ」、というイメージとして利用しようと、北と南がやっているということですか?
高橋)ローマ法王も誰のために行くのかということになる。文在寅さんが韓国に呼びたいのではないですか? 当然、北朝鮮に行ったときには韓国にも行くでしょう。これはとてもトリッキーなニュースとして聞いていました。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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