スーパーウーマン × ダメ男!? 男性版シンデレラストーリー
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第754回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、1月3日公開の『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を掘り起こします。
アメリカンジョーク満載! シニカルなラブコメディが誕生!!
アメリカの国務長官として活躍する、才色兼備なシャーロット・フィールド。才能はあるものの頑固な性格が仇となり、無職になってしまったジャーナリスト、フレッド・フラスキー。
一見すると、接点もなければ正反対な境遇にいる2人だが、実はシャーロットはフレッドにとって、初恋の人だった。思わぬ再会を果たし、思い出話に花を咲かせたことから、シャーロットは若き日の自分をよく知るフレッドに、目前に控えた大統領選挙のスピーチ原稿の作成を依頼する。
脚光を浴びるシャーロットと行動を共にするうちに、彼女が高嶺の花であることをわかっていながらも恋に落ちてしまうフレッド。次第に惹かれ合って行く2人だったが、この恋には越えなければならない高いハードルがいくつも待ち受けていた…。
大統領候補のスーパーウーマンと失職中のダメ男。誰から見ても“ありえない”組み合わせの男女が繰り広げる『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』。
シンデレラストーリーを夢見るのは、もはや女性だけではない!? 現代社会を背景に、アメリカンジョーク満載のシニカルなラブコメディが誕生しました。
パワーと輝きに満ちたヒロイン・シャーロットを演じるのは、シャーリーズ・セロン。スーパーウーマンでありながら、ちょっぴり抜けたトコロもあるキャラクターを表情豊かに演じ、これまでのイメージを覆すコメディエンヌぶりを発揮しています。
そんな“高嶺の花”に恋するフレッド役には、『40歳の童貞男』を代表作に持つ人気コメディ俳優、セス・ローゲン。
さらに『猿の惑星:創世記』や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』など話題作に出演しているアンディ・サーキス、『ターザン:REBORN』で主演を務めたアレクサンダー・スカルスガルド、大ヒットドラマシリーズ「ブレイキング・バッド」のボブ・オデンカーク、人気ラッパーで俳優のアイス・キューブの息子であり、「OMG」名義でラッパーとしても活動しているオシェア・ジャクソン・Jrといった個性豊かな顔ぶれが脇を固めます。
知性とユーモア、そしてときどき、お下劣なジョークで、爆笑に次ぐ爆笑を生み出す本作。その奥底には男女の本音が潜んでいて、決してステレオタイプではない恋愛模様に好感を持つ人も多いハズ。
2020年、ラブコメディはまだまだ進化する?! そんな予感さえ覚えさせられる良作です。
『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』
2020年1月3日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督:ジョナサン・レヴィン
脚本:ダン・スターリング、リズ・ハンナ
原案:ダン・スターリング
出演:シャーリーズ・セロン、セス・ローゲン、オシェア・ジャクソン・Jr、アンディ・サーキス、ボブ・オデンカーク、アレクサンダー・スカルスガルド、ジューン・ダイアン・ラファエル、ラヴィ・パテル
(C)2019 Flarsky Productions, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト http://longshot-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/