IR汚職事件と大手パチンコホール運営会社への強制捜査の関連性
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。国会議員IR汚職事件について解説した。
IR汚職事件と大手パチンコホール運営会社への強制捜査
IRをめぐり、衆議院議員の秋元司容疑者が逮捕された汚職事件で、疑惑の国会議員5人について、3日に読売新聞が実名入りで報じた。自民党の船橋利実、岩屋毅、中村裕之、宮崎政久議員、維新の会の下地幹郎議員の名前が挙がっている。
飯田)どう思われますか?
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元政策秘書と元私設秘書の自宅などが東京地検特捜部の家宅捜索を受け記者団から質問される自民党・秋元司衆議院議員=12月9日午後、国会内 写真提供:産経新聞社
IR議連と景品替えの換金方式の合法化を求める議員連盟の存在
須田)5人とも否定しますよね。あまり報道されていないのですが、パチンコ利権と言う切り口から見てみたいと思います。秋元司議員が逮捕された翌日、「ガイア」という国内の大手パチンコホール運営会社が家宅捜索・強制捜査を受けています。なぜ強制捜査を受けたのか。「時代に適した風営法を求める議員連盟」というものがあります。この風営法はパチンコに関連しているということで、景品替えの換金方式の合法化を求める議員連盟です。そしてこのパチンコ議連は、IR議連と重なっているのです。しかもIR議連の目的のなかに、換金方式の合法化が盛り込まれています。
飯田)日本の報道だと、「カジノを含むIRとパチンコは食い合う関係だ」などと報じられることが多いのですが、そうではなくて、共存できるということをわかっているのですね。
須田)そしてパチンコホールメーカー、パチスロメーカーに関しても、カジノに対しての進出意欲が物凄く強いのですよ。
飯田)すでに海外で、事業を一緒に展開しているというところもありますからね。
須田)そういう点で言うと、食い合うどころか、相乗効果をもたらすのではないかということです。そこは重なり合っているのです。
飯田)これを機会として換金方式も合法化し、グレーな部分を消すということですね。
須田)ですから特捜部の操作というのは、1つはカジノ・IR、もう1つはパチンコというところに伸びて行くのではないかと思います。
飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00