「新型コロナ」“デマ情報”に注意を!~医療ガバナンス研究所理事長の見解

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医師で医療ガバナンス研究所理事長の上 昌広(かみ まさひろ)氏が、「新型コロナウイルス」についてのデマ情報について注意を呼び掛けた。

「新型コロナ」“デマ情報”に注意を!~医療ガバナンス研究所理事長の見解

出回っているデマメールの一例

上氏は、2月27日のニッポン放送「安東弘樹DAYS」(毎週木13時~)に電話出演し、現在感染拡大を続ける「新型コロナウイルス」についてSNSやメールなどで出回っているデマ情報に関して自身の見解を述べた。

まず、『コロナウイルスは熱に弱く、26度から27度のお湯を飲むと殺菌効果がある』という情報は、「デマだと思う」とし、「体温でどんどん増殖するウイルスが26度や27度のお湯で死ぬとは思えない」と説明。

さらに、『ウイルスの予防には紅茶や緑茶がオススメ』という情報には、「私は聴いたことがない」「臨床医学で確立された概念で、有効だとは思っていない」「(カテキンがウイルスに効くという話は)基礎研究のレベルでは聴いたことがあるが、臨床研究をして(カテキンが)予防したというのは、私は知らない」と回答。

また、『30分に1回の軽いコップ1杯の給水で胃に流れて胃酸が死滅するので予防にオススメ』という情報には、「ありえない」「鼻の中に(ウイルスが)いるので、水を飲んでも(鼻は)洗い流せない」と否定した。

上記の3つに関して上氏はデマだと断言したものの、「(30分に1回水を飲んだり、紅茶を飲むことなど)これらの話はやったからといって害はない」「あまり目くじらをたてることではない」と付け加えた。

コロナウイルスの予防法に関しては、「(電車に乗った時は、)降りた後、手を洗うこと」「(菌が)手に付いている間に洗い流すのが効く。物理的に水でザッと流すだけでもいい」と解説。

「新型コロナ」“デマ情報”に注意を!~医療ガバナンス研究所理事長の見解

医療ガバナンス研究所理事長・上 昌広 医師

上氏は、「(新型コロナウイルス感染症の流行は)多分長く続くと思う。2006年の新型インフルエンザやSARSは半年以上かかっている」とし、「オリンピックをまたぐと思っている」という見解を示している。

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