この2週間、出来るだけ外出は避けるべき~鎌田實医師が解説「新型コロナウイルス対策」

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諏訪中央病院名誉院長で医師の鎌田實氏が、感染予防対策など「新型コロナウイルス」の詳細について解説した。

この2週間、出来るだけ外出は避けるべき~鎌田實医師が解説「新型コロナウイルス対策」

医師の鎌田實氏 2011年05月27日 写真提供:産経新聞社

鎌田氏は、2月25日のニッポン放送「中川家 DAYS」(毎週火曜13時~)に電話出演。最新の状況に基づいた「新型コロナウイルス」感染予防について解説した。

<現在の状況について>

韓国では感染爆発に近いことが起き、イタリアやイランといった予想外の国でも感染者が出ており、日本国内でも潜伏している感染者や元気だけれども症状に出ていない感染者が多くいることが予想される。

<インフルエンザとの違いについて>

インフルエンザの感染力は、1人で1.3人と言われていて、新型コロナウイルスの感染については、WHO(世界保健機関)の発表によると1人で2.2人。なお、スウェーデンのウメオ大学による最新の論文によると1人で3.2人。一方で致死率は、0.1のインフルエンザに比べて、新型コロナウイルス は中国を除くと0.2と高いが、日本の医療水準を考えると、インフルエンザとそこまで変わらないのではないか。

今年、多くの人が新型コロナウイルスを恐れて手洗いやマスクをはじめとした予防をしたことにより、昨年3,000人もの死者を出したインフルエンザの感染者は今年減っている。やるべきことをしっかりやっておくことによって、被害はインフルエンザとそこまで変わらずに済むのではないか。

<病院を受診する際の目安>

症状としては、倦怠感が風邪よりも強く、空咳が長く続くのが特徴。似たような症状が出た場合でも、4日間ほどは様子を見るという目安は妥当(高齢者や持病の方は2日)。風邪やインフルエンザの症状を新型コロナウイルスだと疑い、すぐに病院へ駆け込んでしまうと、訪ねた病院で感染してしまう危険性がある。

<外出や予防の目安>

みんなで協力して、この2週間くらいは出来るだけ外出は避けるべき。3月末から4月初めを感染のピークにし、しかもできるだけ抑えたピークにしないと、夏の東京オリンピックで海外から多くの選手や観客を呼ぶことは難しい。

<売り切れが続出しているマスクについて>

布のマスクは熱湯で洗い、中のガーゼを取り替えれば清潔感を保つことができる。マスクについてWHOは「感染の予防にはならないが、感染した人が他人にうつさない効果はある」としている。また、鼻と口の湿潤が保たれることで、わずかなウイルスであれば外に排出してくれる。

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