諏訪中央病院名誉院長で医師の鎌田實氏が、感染予防対策など「新型コロナウイルス」の現在・今後の状況や、予防する方法について解説した。
鎌田氏は、3月2日のニッポン放送「安東弘樹 DAYS」(月曜13時~)に電話出演、現在の「新型コロナウイルス感染」に関して、「WHO(世界保健機関)は『パンデミックではない』と言っているが、パンデミックに近い。世界流行の兆しが出始めているんじゃないか」と述べた。
ただ、「(日本では、イベントの中止や外出を控えている現状があり)人が集まらなくなると下火になっていく可能性がある」といい、「一時はまだまだ増える。3~4週間後くらいに山の頂上が見えてきて、減りだしてくれたらいい」と、1ヶ月後くらいがピークなのではないかと予測した。
また、休校になっている小中高が多数ある中で、子供達が休みの間どの様に過ごすのがよいかという点では、「(図書館などでは)隣の人との距離を出来るだけ(椅子一つくらい)空けて座る」「公園に行って遊具などで遊んでもいいけども、遊ぶ前にアルコール消毒出来たらいいし、家に帰ってきたら必ず手洗いをしっかりしてもらえば、出掛けてもいい」と回答。
さらに、WHOが「症状がない人は予防目的でマスクを着用する必要がない」としていることについては、「マスクは自分を防衛する能力はない」と同意し、「ドラッグストアを何軒も探し回る必要はない。風邪を引いた人は、(風邪やコロナウイルスを)広げないという意味でマスクをしてもらいたい」と、予防ではなく、感染を拡大させる可能性のある人へのマスクの着用を求めた。
最後に、鎌田氏は「(新型コロナウイルスの)発生率は(季節性のインフルエンザの)100分の1から1000分の1。断然少ない。阿鼻叫喚のようになっているが、もう一回落ち着いて欲しい」と訴えた。そして家で出来ることとして、科学的ではないと補足しつつ「免疫力を上げるために、発酵したものを少し食べる」「休養と睡眠をしっかり取る」「家の中で運動する」「換気をすること」などを挙げた。
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