被災者の声から生まれた世界初の“焼きたて”スイーツ缶詰
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東日本大震災の被災者の声をもとに作られた“世界初”の缶詰がある。
3月10日のニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」では、「缶詰博士」黒川勇人氏がトーヨーフーズの「どこでもスイーツ缶」シリーズを紹介した。カップケーキとチーズケーキをそれぞれ3種類、計6種類が発売されている。
その作り方は、缶の中に生の生地を、絞り袋を使って入れ、空気を入れて密封する。その缶詰を加熱して、缶詰の中で焼き上げることで、缶を開けるまで焼きたての風味が味わえるという。これまで缶の中で焼く「パン」はあっても「ケーキ」は史上初めてとのことで、“世界初”の「スイーツ缶」である。
黒川氏によると、トーヨーフーズでオリジナルの新しい缶詰を作る際に、東日本大震災で避難した人々に話を聞いたとのことで、その中で同社が一番心に残ったのが「全国各地から色んな食糧を支援いただいて嬉しかったのだが、本当は甘い物が食べたかった。しかし、『欲しい』と言える状況ではなかった」との話だったという。
そこで社員たちは、お菓子屋さんも驚くような缶詰を自分たちが作って、行政などが備蓄してもらえたら、いざという時に甘いものも行き渡るのではないかと考え、制作に当たったとのことだ。
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)