エキストラが“主人公”!? モキュメンタリーがいま熱い!!

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第795回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、3月13日に公開された『エキストロ』をご紹介します。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

エキストラたちの悲喜こもごもを描いた骨太なドキュメンタリー…かと思ったら…

モキュメンタリーとは、映画やテレビ番組のジャンルの一種で、フィクションを元に作られる“ドキュメンタリー風”の表現方法のこと。

“フェイク・ドキュメンタリー”とも呼ばれ、怪奇音に悩まされたカップルが真相を確かめるためにハンディカメラで自宅を撮影するホラー映画『パラノーマル・アクティビティ』も、そのひとつ。日本では、ドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」と言えば、おわかりになる方も多いのではないでしょうか。

いまジワジワと人気を集めている手法を用いた、日本初(?)のモキュメンタリー映画『エキストロ』が話題を集めています。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

歯科技工士として働く萩野谷幸三、64歳。本業の傍らエキストラ事務所ラークに所属し、テレビドラマや映画の撮影に参加する日々を送っていた。

きょうも山本耕史主演の時代劇「江戸の爪」の撮影で、茨城県つくばみらい市にある巨大ロケ施設「ワープステーション江戸」に足を運ぶ荻野谷。キラキラ輝く主役スターたちの脇で、文句も言わずに撮影に参加するエキストラたち。

しかし撮影現場では、彼らを取り巻くとんでもない事件が発覚し…。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

主演は、現在65歳にして映画初出演にして初主演を飾る無名の新人・萩野谷幸三。本人役を“演じて”います。そんな萩野谷幸三が脇に従えるのは、キラ星のごときスターばかり。

大林宣彦監督はじめ、山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文、さらには藤波辰爾、黒沢かずこ(森三中)、加藤諒、三秋里歩、石井竜也、荒俣宏…。どこまでが現実でどこからが嘘かまるでわからない、前代未聞のストーリーが繰り広げられます。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

本来、完成した映像作品においてエキストラは、決して目立ってはいけない存在。しかしそこには、主演級の俳優もエキストラも、その人それぞれのドラマが確実にある…ということに気づかされる本作。

考えてみれば、実生活においては誰もが自分自身が主役であり、脇役やエキストラといったポジションは存在しないわけですものね。そう、人生の主人公は、いつだって“あなた自身”なのです。

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

『エキストロ』

2020年3月13日(金)から新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督:村橋直樹
脚本:後藤ひろひと
主題歌:「天空の覇者~宇宙原始獣ガモゲドラのテーマ~」トリプルファイヤー featuring 松崎しげる
出演:萩野谷幸三、山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文、藤波辰爾、黒沢かずこ(森三中)、加藤諒、三秋里歩、石井竜也、荒俣宏、大林宣彦
(C)2019 吉本興業株式会社
公式サイト https://extro.official-movie.com/

ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

八雲ふみね

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。
機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。
初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。
トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com

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