黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、ほしいも専門店「大丸屋」6代目主人の大曽根一毅が出演。大丸屋のつくるほしいもについて語った。
黒木)毎週さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺う「あさナビ」、今週のゲストは老舗ほしいも専門店「大丸屋」の6代目ご主人、大曽根一毅さんです。大丸屋は創業明治30年ということですから、120年あまりということですか?
大曽根)そうですね。
黒木)すごいですね。6代目ということで、大丸屋を守っていらっしゃるわけですが、ほしいもの盛んな地域なのですか?
大曽根)以前はそこまでではなかったようですが、いまでは大分ほしいもをつくっている農家さんが多くなりました。
黒木)ほしいもということは、さつま芋オンリーですよね?
大曽根)ほしいもにするためのお芋をつくっています。
黒木)きょうは何と、ほしいもを3種類持って来ていただきました。見た目もまったく違いますが、どう違うのですか?
大曽根)まずはオーソドックスな「平ほしいも」です。少しあぶってあります。
黒木)いただいてみますね。
大曽根)紅はるかというお芋です。糖度が高くて、最近すごく人気のお芋です。
黒木)べたっとした甘さではなく、お芋が持っている自然な甘さが感じられます。
大曽根)そうですね。添加物は加えていないので、お芋本来の味が楽しめるかと思います。
黒木)そして、こちらは?
大曽根)「丸ほしいも」と言いまして、半生のお芋です。
黒木)味付けは一切ないのですか?
大曽根)していません。単純にお芋を干しただけです。
黒木)干しただけと言っても、大変な手間暇がかかるのですよね。
大曽根)ほとんど手作業で機械が使えないので、大量生産ができない食べ物になります。
黒木)大丸屋さんでは栽培から加工まで、すべて手作りでやっていらっしゃる。
大曽根)畑の土づくりから、販売までやらせてもらっています。
黒木)なるほど。他もいただいてみますね。こちらは?
大曽根)こちらは「焼きほしいも」です。焼いて香ばしい香りがします。焼き芋とほしいもが合わさったような味が楽しめると思います。
黒木)ほしいもはもっと硬いのかと思っていたら、本当に柔らかくて食べやすいのですね。
大曽根)昔は保存食として、日持ちさせるために硬くつくられていたのですけれども、いまは日持ちさせる必要がないので、柔らかく食べやすい品種が使われています。
黒木)どのくらいもちますか?
大曽根)かびないように脱酸素剤というものを入れて、約20日~2ヵ月くらいはもつようにしています。
黒木)とても食べやすいですね。お手軽に食べることができますし。
大曽根)栄養価が高く、食物繊維が豊富なので、女性にすごく人気があります。
黒木)土からつくって、栽培してお芋が取れますよね。それをどうするのですか? 洗って、それから?
大曽根)蒸して皮をむいて、平たいものであればスライスして干すだけです。
黒木)雨の時期もありますし、乾燥がいちばん難しいような気がします。
大曽根)そうですね。湿度や風には非常に気を使って加工しています。
黒木)大丸屋さんのほしいもは、お店に行かないと買えないのですか?
大曽根)限定品についてはお店のみで販売していますが、それ以外のものは通販もやっています。
大曽根一毅(おおそね・かずたけ)/ほしいも専門店「大丸屋」6代目主人
■明治30年創業の老舗ほしいも専門店「大丸屋」の6代目。
■大丸屋は「ほしいも」の産地としても有名な、茨城県ひたちなか市で120年間、昔ながらの製法・手作業でより風味高いほしいもを作り続けているお店。
■サツマイモの生産から、ほしいも作りまでを一貫して行っている。地産地消。
■高品質で多彩な品種のほしいもが魅力。常時30種類以上を用意。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳