黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、料理家・弁当コンサルタントの野上優佳子が出演。スープジャーでつくるお弁当の素晴らしさについて語った。
黒木)今週のゲストは料理家で弁当コンサルタントの野上優佳子さんです。野上さんが笠倉出版社から11月に発売された、『スープジャーで楽するおべんとう生活』。きょうのリクエストは皿うどんです。スープジャーで皿うどんというのはイメージが湧かなかったので、それをオーダーしてみました。
野上)これは娘たちが学校に持って行って、みんなが盛り上がった1品です。子どもたちが中学生のころに持たせました。もう1つ、お弁当箱をご用意いただいて。
黒木)具を、揚げた皿うどんにかける。どうしてお嬢さんたちの学校で盛り上がったのですか?
野上)熱々のあんをかけるので、湯気が立つのですって。いわゆる「できたて」状態になるので。
黒木)本当に熱い。
野上)特にとろみのあるあんかけになると、冷めません。
黒木)味付けがいいですね。豚肉、むき海老、白菜、人参、ねぎ、しめじが具です。あとはごま油、醤油、オイスターソース、コショウ、水溶き片栗粉を入れて…。
野上)全部フライパンで具を炒めていただいて、グツグツ煮立ったら、水溶き片栗粉でとろみをつけておしまいです。豚肉やむき海老は火の通りが早いので、10分くらいでできます。
黒木)これは簡単ですね。麺はどうやって揚げるのですか?
野上)市販で揚げた状態のものが売っているので、空のお弁当箱に放り込むだけです。
黒木)それでいいのですか?
野上)麺をそのまま入れて、これだけ持たせて、食べるときにかけて食べる。
黒木)これは、お母さんも楽ですね。スープジャーさえあれば、皿うどんもできてしまうということなのですね。これをつくろうと思ったきっかけは何ですか?
野上)あんかけチャーハンのお店がありまして。冬の寒いときにあんをかけたら温まると思って、先にチャーハンとこれを持たせたのです。それでもよかったのですが、皿うどんにしたらもっと簡単にお弁当がつくれる、と思って。それで持たせてみたら、子どもたちが喜んでくれました。
黒木)なるほど。スープジャーが必要ですね。
野上)ここがキモになると思います。
黒木)手抜きに見えないし、崩れる心配もなくていいですよね。スープジャーを使う上での注意事項はあるのですか?
野上)事前に熱湯で温めることは必要です。
黒木)熱湯で温めて、それを捨ててからつくったおかずを入れると。
野上)ステンレスなので、電子レンジはNGです。温度変化が少ないということは、冷蔵庫に蓋をしたまま入れてしまうと冷えないので、冷やしたい場合は蓋を開けて冷蔵庫に入れていただきます。
黒木)夏場はどうしたらいいですか?
野上)実は保冷効果が高いのです。例えば、冷えてパリパリのお野菜を食べたいときってありませんか? そういうときは氷を2~3個入れて、そのまま野菜スティックを入れておくのです。そうすると、パリパリの状態のままです。10度くらいのものが、30度の屋外に置いておいて、4時間経っても10度のまま。
黒木)スープジャーだけで、夏場は保冷剤を入れなくてもいいということですね。これに冷たいそうめんつゆなどを入れて、そうめんを丸めて入れたら、お弁当にできますね。
野上)その通りです。4時間くらいだったら、冷えた状態の水とめんつゆを入れていただくと、氷が溶けない状態で食べられます。以前にうどんをやったのですが、3時間経つとうどんが汁を吸ってしまいます。麺を持って行くときは、別々にした方がいいです。おすすめは春雨やこんにゃく麵。ああいうものは伸びにくいし、ヘルシーなので。
野上優佳子(のがみ・ゆかこ)/料理家・弁当コンサルタント
■株式会社ホオバル代表。社会人から小学生まで2女1男の母。
■中学生のころからお弁当を作り続けて30年以上! 長いお弁当生活の知見から、お弁当についての講演や執筆、メディア出演も多数。メニュー開発やお弁当箱などの商品開発アドバイザーも務める。
■著書には『野上優佳子のお弁当おかずの方程式』『お弁当のセカイ』『お弁当づくりの地頭がよくなるお弁当のセカイ』など。最新は『スープジャーで楽するおべんとう生活』(笠倉出版社)を出版。
ENEOSプレゼンツ あさナビ(12月25日放送分より)
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳