朝に甘いものを食べる“おめざ”は体にいいの? 医師が回答
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ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」(3月18日放送)で、「おめざの習慣」に関して医師が回答した。
番組に寄せられた健康の疑問『朝、甘いものを食べる「おめざ」っていいの?』に対して、医師が回答した。
「おめざとは、子供が朝起きたときに与えるお菓子のことで、これを習慣とする地域がありました。
子供は早寝ですし、食料が豊かでなかった時代では、朝起きたときに子供はさぞお腹をすかせていたことでしょう。甘いものはすぐに栄養として利用できますので、育ち盛りの子供に大切なものだったのですね。
しかし、おめざが現代の私たちにも大切かということになれば、一律にそうとは言えません。昔といまとでは栄養状態、食事の時間などが大きく違うからです。
むしろ現代は夕食時間が遅い、食べる量が多いなどの理由から、起床時に空腹感を感じていないことさえあり、そのような状態でのおめざは悪影響の方が心配です。
寝起きがよくなる、活力が湧くなど、甘いものを食べる利点は確かにあるのですが、現在十分に健康と感じている『おめざ習慣』のない人が、いまから『おめざ習慣』を身につける必要はありません。
ただし、夕食後に甘いものを食べる習慣を改善したいと思っている人が、『明日の朝食べればいいから、いまは食べない』と思っておめざを取り入れるとすれば、それは就寝前の飲食を控えるための上手なおめざ活用法と言えます」
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)