ユニセフ東京事務所代表が語る、途上国等での新型コロナ対策
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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(5月17日放送)に、UNICEF東京事務所代表の木村泰政が出演。「ユニセフ」の活動について語った。
淵澤由樹(アシスタント):知っているようで知らない、ユニセフについて教えていただきます。
木村:ユニセフは、日本語で「国連児童基金」と言います。世界中のすべての子供達にとって、子供の権利が守られる世界を目指し、190ヵ国以上で活動しています。設立は1946年。第二次大戦後から1964年の東京オリンピックまで、日本もユニセフの支援を受けていました。ユニセフが配布した「粉ミルク」などを覚えている方もいらっしゃるかも知れません。現在の主な活動地域は、いわゆる途上国や紛争がある国々ですが、活動分野は保健・栄養・水と衛生・教育をはじめとして、子供達を暴力や搾取から守るなど、子供達を取り囲むさまざまな分野にわたります。
淵澤:基本的には子供を中心としたサポートなのですね。現在、新型コロナウイルスで世界中が大変です。ユニセフとして推奨されていることはありますか?
木村:1つ目に、手洗いの推奨ですね。日本だと帰宅後のうがい・手洗いは、ほとんどの子供達が教わっています。でも世界では、そのような習慣はあまりありません。まず手洗いをするなど、そういった行動変容がメインです。2つ目は物資の支援です。物資支援とはマスクの提供や、医療関係者の方々には防護服やマスク、消毒液などの物資の支援調達を行っています。この2つを柱に、新型コロナの対策をしています。
淵澤:全世界に向けて届けていらっしゃるのですか?
木村:我々の活動は、先ほども言いましたが190ヵ国以上で実施され、新型コロナウイルス感染症の対策や緊急支援に携わっています。難民キャンプなどは密集しているので、もし新型コロナが拡大してしまうと、すごいスピードで子供達や大人にも感染してしまいます。ユニセフだけでなく、国連機関とパートナーシップを組みながら、感染予防・拡大予防に努めています。
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)