斬新な詰合せ「旅する和菓子」……人のかわりに和菓子が旅行!
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ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(5月17日放送)では、「広島県呉市に、画期的な和菓子の詰め合わせが誕生! 和菓子で旅気分!?」というトピックスを紹介した。
広島県呉市で和菓子店を運営する「蜜屋本舗」が、「旅する和菓子」と題した和菓子の詰め合わせ販売をスタート。いったいどんな詰め合わせなのだろうか?
「蜜屋本舗 株式会社」の常務取締役・明神宜之さんに、立川晴の輔が話を伺った。
晴の輔:「旅する和菓子」とは、どのような詰め合わせなのでしょうか?
明神:地域密着型の、地元民しか買えないようなお菓子屋さんのお菓子を集めたものです。
晴の輔:「蜜屋本舗」さんも、大きなところには出店されていないのですか?
明神:はい。広島県内だけです。
晴の輔:販売するきっかけは何だったのですか?
明神:いちばん大きいのは、コロナ禍の影響で旅行が自粛となっています。和菓子が大好きな方が全国にたくさんいらっしゃって、本当は各地に行っていろいろな和菓子を食べるはずが、できなかったという声をよく聞きました。それならば「逆に、和菓子に旅行をしてもらおう」と企画しました。
晴の輔:詰め合わせは、どのようなお店から声をかけて行ったのですか?
明神:他の店で自社の商品を売るのは、かなりのチャレンジです。最初は専門学校時代の友人に声をかけました。
晴の輔:声をかけてみて、どのような反応でしたか?
明神:最初は驚いていました。でも「お菓子屋を続けて行くなら、この企画をやろう」と、皆さん同意してくれました。
晴の輔:競合他社、他店の商品を1つに集めて売ることになります。
明神:ライバルですが、仲間でもあるので、和菓子業界全体でこの危機を乗り越えようと思っています。各地にお菓子が行けば、さまざまな方に食べていただくチャンスが増えますので。
明神:お客様にゆっくり召し上がってもらいたいですし、楽しんでもらいたいので、少しでも日持ちが長くなるように心がけています。また多くの種類が入るようにと、みんなで協力してつくっています。
晴の輔:和菓子のなかでも、種類がかぶらないようにしているのですね。
明神:僕がいちばん好きなのは「どら焼き」です。そのため、自分のお店では「どら焼き」がメインとなっております。
晴の輔:「旅する和菓子」は、プロがチョイスしたものですよね。
明神:そうです。本当に小さな店で集まっていますので、デパートでも買えないような品揃えになっています。
晴の輔:反響はいかがですか?
明神:とてもあります。食べていただいたお客様から「次の県はどこですか?」など、多くの声をいただいております。
晴の輔:お菓子屋さんの第1弾は、どこの県なのですか?
明神:第1弾は石川県、栃木県、埼玉県、それと広島県でした。
晴の輔:何だか日本地図を塗りつぶしたくなりますね。今後は、どのような展開ですか?
明神:最終的には皆さんにいろいろなお菓子を食べていただいて、各店のファンをつくって行きたいと思っています。コロナ禍が落ち着いたら、各地にお菓子を食べに行っていただきたいです。
晴の輔:企画してみて、よかったと思うことはありますか?
明神:情報交換を通じて励まし合うことができたのと、各店から来たお菓子を食べるので、勉強になりました。今後の和菓子づくりに役立つと思います。
晴の輔:声をかけた仲間の方々からも、反響の声はありますか?
明神:それぞれの地元で反響があって、多くのお客様に喜んでもらえているようです。
晴の輔:それぞれのお店でも「旅する和菓子」は購入可能なのですね。
明神:はい。各県の多くのお店で購入できますし、当店のHPからも買えますよ。
晴の輔:「蜜屋本舗」さんのおススメ商品は何ですか?
明神:当店では昔から蜂蜜を使用した商品をつくっておりまして、どら焼きも「みつどら」という名前で販売しています。蜂蜜をたっぷりと使用した「蜜饅頭」も名物で、おススメです。この「蜜饅頭」から、「蜜屋」という屋号ができました。
晴の輔:名前だけで「美味しい」が伝わって来ますね!