じゃがいもの焼酎を高校生と共同開発?「みさくぼの恵」

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ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(4月12日放送)では、「高校生と共同開発! 浜松市・水窪町の伝統の『じゃがいも』が焼酎に?」というトピックスを紹介した。

じゃがいもの焼酎を高校生と共同開発?「みさくぼの恵」

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

静岡県浜松市・天竜区の水窪町で、古くから栽培されている「水窪(みさくぼ)じゃがた」というじゃがいもがある。その「水窪じゃがた」を使い、高校生と共同開発で焼酎がつくられたという。

いったいどんなお酒なのだろうか? 天竜区観光協会・水窪支部事務局の井上康徳さんに、立川晴の輔が話を伺った。

 

晴の輔:「水窪じゃがた」とは、どのようなじゃがいもなのですか?

井上:水窪の在来種で、玉子ぐらいの大きさです。意外と硬くて、肉じゃがやカレーに入れても煮崩れしないのが特徴です。

晴の輔:昔から水窪で栽培されているじゃがいもなのですよね。その「水窪じゃがた」でつくった焼酎ですが、名前は何と言うのですか?

井上:「みさくぼの恵」と言います。

晴の輔:どのような味がするのでしょうか?

井上:じゃがいもは、さつまいもに比べると味が淡白なので、飲んだときも少し控えめな感じです。口に含んでみると、「遠くで何となくじゃがいもを感じる」ような焼酎です。

晴の輔:控えめで飲みやすそうですね。いちばん美味しい飲み方はありますか?

井上:「ロックがいい」という方もいらっしゃいますし、私はお湯割りが美味しいと思います。

じゃがいもの焼酎を高校生と共同開発?「みさくぼの恵」

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

晴の輔:じゃがいもは焼酎の原料になるのですね。

井上:造り酒屋さんに「じゃがいもで焼酎を作りたい」と相談したところ、「でんぷん質のものは何でも焼酎になるから大丈夫」と言われたので、つくることになりました。

晴の輔:高校生と一緒に開発されたそうですが、きっかけは何ですか?

井上:藤枝北高校・食品サイエンス部の顧問の先生が、水窪と昔から縁のある方でした。同部が天然麹菌を偶然にも採取できて、お酒などに使えるという話になり、開発・製造しました。ラベルやタグなどのデザインを高校生にやってもらっています。

晴の輔:その高校生たちは、20歳になって初めて飲めるのですね。

井上:高校生には申し訳ないと思っています。「美味しいよ、悪いな飲めなくて」と(笑)。

晴の輔:発見してもらったのに、楽しんでいるのは大人たちですものね。「水窪じゃがた」を美味しく食べられる料理はありますか?

井上:じゃがいもを竹串に刺して、味噌を付けて炭火で焼いた『串芋』ですかね。味噌田楽のようなイメージです。

晴の輔:想像するだけで、香ばしい香りがするようですね。

じゃがいもの焼酎を高校生と共同開発?「みさくぼの恵」

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

晴の輔:浜松市にじゃがいもというイメージがあまりなかったのですけれど、浜松市の「地域遺産」に認定されましたよね。

井上:今年(2020年)認定されました。

晴の輔:おめでとうございます!

井上:イベントなどでは、じゃがいもの『串芋』を売ることがあります。『NPO法人こいねみさくぼ』が今年で6年目になりますが、7月の第2日曜日に『こいね水窪 じゃがた祭り』という、じゃがいもをメインにしたイベントを予定しています。

晴の輔:じゃがいものお祭りとは、どのようなものなのですか?

井上:じゃがいもの展示即売や、『水窪じゃがた』を使用したコロッケ、『串芋』などの販売をいたします。美味しいですよ。

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