「琵琶湖をこの色に戻したい!」“青色のお茶”開発コンセプト

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ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(3月22日放送)では、「琵琶湖に新感覚のお茶が誕生! お茶なのに…青色??」というトピックスを紹介した。

「琵琶湖をこの色に戻したい!」“青色のお茶”開発コンセプト

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

琵琶湖のお店「BIWAKO DAUGHTERS(ビワコドーターズ)」が発売している「びわ湖のお茶」が、新名物として密かに注目されている。一体どんなお茶なのだろうか?

新感覚の青いお茶を開発した、「フローティングライフ」代表・中川善一さんに、立川晴の輔が話を伺った。

 

晴の輔:「びわ湖のお茶」は青色をしているという噂ですが、どんな味がするのですか?

中川:味は普通の煎茶や、ほうじ茶のブレンドのような感じです。

晴の輔:それなのに青色なのですか?

中川:実は、マメ科の『バタフライピー』という植物の花を入れています。ハーブティーとして海外で使われているもので、それが色を青くするのです。

晴の輔:やっぱり人間、見た目で味を想像するではないですか。

「琵琶湖をこの色に戻したい!」“青色のお茶”開発コンセプト

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

中川:実はコンセプトがあって、この色をした琵琶湖に戻ってくれたらいいなという思いがあります。僕の奥さんの実家が琵琶湖で漁師をされていて、一緒に漁師を始めたのです。

晴の輔:義理のお義父さんですね。

中川:はい。お義父さんによると、琵琶湖はもっと豊かだったらしいのです。僕が小さいころに見た琵琶湖も深い緑色で、透明で澄んでいて、すごく綺麗だなと思っていました。でもお義父さんが小さいときは、もっと紺色やブルーで、本当に透明だったそうです。

晴の輔:琵琶湖の色も変化しているのですね。

中川:環境汚染のせいでしょうか? さまざまな原因があるとは思いますが、変化しています。僕たちも琵琶湖の変化を見て来て、「自分たちに何ができるのだろう」と思い、奥さんの「家業を継ぎたい」という思いも含めて、若い子たちや後世に伝えられるようなお店…佃煮屋さんをつくろうということになりました。お義母さんから伝承された味を表現しつつ、いままでにない琵琶湖の幸を使ったサンドイッチやお菓子など、いろいろなものをお店で提供するようになりました。

「琵琶湖をこの色に戻したい!」“青色のお茶”開発コンセプト

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

中川:そのうち、来店してくれたお客さんから「イートインスペースがあるのに飲み物はないの?」とよく言われました。お茶好きである僕の奥さんの意見も取り入れ、お茶をベースにして、お義父さんに聞いた琵琶湖の色を再現しようという話になりました。

晴の輔:地元のものを使ってお茶をつくるのではなく、琵琶湖の色を再現するのは面白いですね。

中川:熱湯を注いでからの時間によって、味と色が変化します。実は仕掛けがたくさんあり、例えば基本的には熱湯で1分15秒~1分30秒ぐらいの目安で飲むのですね。そうすると、ほうじ茶の方が強くて優しい味なのです。色もディープグリーン。そのうち1分40秒ぐらいになると、『渋みが効いていいお茶、しっかりとしたお茶』という味になります。そして時間とともに、色がもっとブルーになって行く。

晴の輔:ディープグリーンからブルーになる。琵琶湖の時代が流れるようなお茶ですね。

中川:そうなのです。また最初の1分15秒~20秒くらいに、小さじ半分ほどのグラニュー糖を入れると、紅茶のようにもなります。

「琵琶湖をこの色に戻したい!」“青色のお茶”開発コンセプト

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

晴の輔:飲み始めと飲み終わりで味が違うし、色も違う。グラニュー糖を混ぜると紅茶にもなる…とんでもないものを開発されましたね。開発期間はどれくらいですか?

中川:発想するのは早かったです。滋賀県は信楽の『朝宮茶』など、お茶の名産地ですので、相談すればお茶に関して心配することはありませんでした。相談したところも臨機応変に聞き入れてくださって、ブレンドの度合いや青色をどうやって出すかなど、8ヵ月ぐらいかかりました。頭のなかの『こういうお茶ができたらいいな』というイメージは、1年以上ありました。

晴の輔:お客さんの反応はどうでしたか?

中川:「コレ飲めるの?」「本当に飲んでも大丈夫?」と言われました(笑)。

晴の輔:でも、いざ口にしたら…。

中川:特に女性から好評でしたね。

晴の輔:味の変化などもわかっていただけた。

中川:試飲会でグラニュー糖を入れたりすると、「めっちゃいいやん!」と絶賛でした。まだ大量につくれるわけではないので、昨年(2019年)11月に販売を始めて、いまは2ndロットぐらいです。次に3rdロットが入って来るのですが、実店舗での販売がメインとなっているので、思いを共有できるお店さんなどがあれば、ぜひ『びわ湖のお茶』を置かせてもらいたいですね。

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