色のない『透明醤油』ってどんな味? 創業150年の老舗が開発

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ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(5月10日放送)では、「熊本市に、これまでの常識を覆す醤油が誕生! 醤油なのに…色が透明?」というトピックスを紹介した。

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

熊本市に本社を置く「フンドーダイ」は、醤油や味噌調味料を手がけるメーカー。その会社が『透明醤油』という、透き通った色の醤油を制作した。

いったいどんな醤油なのか? 『透明醤油』の開発に携わった早田文子さんに、立川晴の輔が話を伺った。

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

晴の輔:外見のインパクトすごいですが、どんな味なのですか?

早田:見た目が透明になっただけで、普通の醤油そのものの味です。

晴の輔:特徴的な部分は?

早田:九州の醤油は割と甘いのですけれど、その甘さを抑えて、多くの方に受け入れてもらえるような味になっています。

晴の輔:醤油は地域によって味が違いますが、どのような料理に合うのでしょうか。おススメはありますか?

早田:簡単なものであれば「玉子かけご飯」ですね。玉子の黄色が、そのまま鮮やかに仕上がります。

晴の輔:透明ですものね。

ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」

早田:ちょっと面白いなと思ったのは「すき焼き」です。醤油は料理に入れると茶色くなってしまいますが、透明醤油だと野菜そのものの色が生かされて、「鮮やかなすき焼き」ができます。お店で試してもらいました。

晴の輔:開発に携わったそうですが、発想はいつごろから出て来たのですか?

早田:10年くらい前、別の商品を開発中に思い付きました。ここ数年は透明なコーラなど、透明飲料が流行っているのです。そのときに、「醤油を透明にしたら面白いのではないか?」と思いました。

晴の輔:透明にしたら、確かに面白いですよね。でも会社の方から「それは無理だよ」と言われませんでしたか?

早田:私たちの会社は去年(2019年)、ちょうど創業150年の節目の年を迎えたのですけれど、「攻めの年に醤油で新商品を出そう」ということになり、透明なインパクトのある醤油づくりを提案したのです。

晴の輔:150周年という「節目の流れ」に乗ったのですね。開発にはどれくらいかかったのですか?

早田:約1年半かかりました。

透明醤油を使用した「みたらし団子」

晴の輔:さまざまな苦労があったのでしょうね。

早田:醤油は時間が経つと、どんどん色が濃くなってしまいます。いかに『透明な色』を維持するかについては、大変苦労しました。

晴の輔:時間が経って黄色っぽくなったら、お酢と一緒に並んでいると、どちらがお酢か醤油かわからなくなりそうですね。でも、他が「真似してつくろう」ということにはなりませんか?

早田:なるかも知れません。でも、うちの会社独自の技術でつくっているので、真似はできないと思います。

晴の輔:購入された方の反応はどうですか?

早田:お子さんがいらっしゃる家庭では、「『透明醤油』を使うと汚れなくていい」という声がありました。

晴の輔:なるほど! そういう部分で喜ばれる場合もあるのですね。

透明醤油を使用した「マグロ漬け」

晴の輔:全国の方が楽しめる味ということですが、完成したとき、早田さんはどのような気分でしたか?

早田:最初は「ふざけていると思われるのではないか?」と危惧していました。でも、つくるからには真剣につくりたかったですし、実際に商品化されると皆さんからの反応がすごくよかったので、やり切った感じがありますね。

晴の輔:今後は『透明醤油』をどのように広めて行きたいですか?

早田:醤油はやはり和食のイメージが強いのですが、この醤油は色が透明なので、洋食にも使いやすいと思います。醤油の可能性を広げて行くことができたらいいなと思っています。

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早田:お刺身を食べるときにワサビを溶くと、キレイな緑色になって、見た目も楽しくいただけます。

晴の輔:ワサビの色も引き出してくれる。

早田:「素材の色を生かす醤油」です。

晴の輔:見た目で勝手に味を想像してしまいますが、それを1回フラットにしてくれる。カルパッチョにかけてもいけるのではないですか?

早田:そうですね。実際に『透明醤油』をジュレ状にして、お刺身に乗せると、氷が乗っているようでキラキラしてキレイです。

晴の輔:ぜひ皆さんに使ってもらえれば、幅が広がりますね。

早田:SNSでも多くの方が『透明醤油』を使ったメニューをアップされていて、勉強になります。

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